バガヴァッド・ギーター第7章第14節

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

दैवी ह्य् एषा गुणमयी
daivī hy eṣā guṇamayī
ダイヴィー ヒ エーシャー グナマイー
なぜならば、この神聖な要素(グナ)よりなる

daivī【女性・単数・主格 daivī(=daivya)】神の、神聖な
hi【不変化辞】なぜならば、〜のために;真に、確かに、実に
eṣā【女性・単数・主格、指示代名詞 etad】[〜は、〜が]これ
guṇamayī【女性・単数・主格 guṇamaya】糸よりなる、繊維質の;徳ある;根本三元素よりなる

मम माया दुरत्यया ।
mama māyā duratyayā |
ママ マーヤー ドゥラティヤヤー
私の幻力(マーヤー)は超え難いから

mama【単数・属格、一人称代名詞 mad】[〜の、〜にとって]私
māyā【女性・単数・主格 māyā】[〜は、〜が]術、不可思議の力;策略、計略、狡計;詭計、詐欺;手品、妖術;幻像、幻想;幻影
duratyayā【女性・単数・主格 duratyaya(=duratikrama)】得難い、近寄り難い;測り難い

माम् एव ये प्रपद्यन्ते
mām eva ye prapadyante
マーム エーヴァ イェー プラパディヤンテー
実に、私に帰依する人々は

mām【単数・対格、一人称代名詞 mad】[〜を、〜に]私
eva【副詞】実に、真に(強意を表す。しばしば虚辞として使用)
ye【男性・複数・主格、関係代名詞 yad】[〜らは、〜らが]〜であるところの、〜であるもの、〜である人
prapadyante【三人称・複数・アートマネーパダ・現在 pra√pad】[彼らは〜、それらは〜]入る;(路に)踏み入る;(対格)に来る、〜へ赴く、〜へ通う;(対格)の助力を求める、〜の保護を求める;(ある状態)に入る、〜を受ける、〜を経験する;到達する

मायाम् एतां तरन्ति ते ॥
māyām etāṁ taranti te ||
マーヤーム エーターン タランティ テー
彼らはこの幻力(マーヤー)を超える

māyām【女性・単数・対格 māyā】[〜に、〜を]術、不可思議の力;策略、計略、狡計;詭計、詐欺;手品、妖術;幻像、幻想;幻影
etām【女性・単数・対格、指示代名詞 etad】[〜に、〜を]これ
taranti【三人称・複数・パラスマイパダ・現在 √tṝ】[彼らは〜、それらは〜]横切る、渡る、渡す;横断する;渡航する;(対格)を横切り超える;浮かぶ、泳ぐ;果たす、完成する;履行する;過ぎる、克服する、免れる;得る:救う
te【男性・複数・主格、指示代名詞 tad】[〜らは、〜らが]それ、あれ、彼

दैवी ह्येषा गुणमयी मम माया दुरत्यया ।
मामेव ये प्रपद्यन्ते मायामेतां तरन्ति ते ॥१४॥

daivī hyeṣā guṇamayī mama māyā duratyayā |
māmeva ye prapadyante māyāmetāṁ taranti te ||14||
なぜならば、この神聖な要素(グナ)よりなる私の幻力(マーヤー)は超え難いから。
私に帰依する人々のみ、この幻力(マーヤー)を超える。