バガヴァッド・ギーター第7章第24節

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

अव्यक्तं व्यक्तिम् आपन्नं
avyaktaṁ vyaktim āpannaṁ
アヴィヤクタン ヴィヤクティム アーパンナン
非顕現のものを、顕現を得たものと

avyaktas【男性・単数・対格 avyakta(a-vi√añjの過去受動分詞)】[〜に、〜を]非顕現の、現れない、認めがたい;不明瞭な、目に見えない、感知できない
vyaktim【女性・単数・対格 vyakti】[〜に、〜を]示現、出現;明瞭、明晰;区別、差異;差別された物、個物;文法上の性
āpannam【男性・単数・対格 āpannaāpadの過去受動分詞)】(対格、―゜)に陥った・入った;不運な、苦悩した、悲惨な;得られた

मन्यन्ते माम् अबुद्धयः ।
manyante mām abuddhayaḥ |
マンニャンテー マーム アブッダヤハ
無知な人々は、私を考える

manyate【三人称・複数・アートマネーパダ・現在 √man】[彼らは〜、それらは〜]考える、信じる、想像する
mām【単数・対格、一人称代名詞 mad】[〜を、〜に]私
abuddhayas【女性・複数・主格 abuddhi】[〜らは、〜らが]愚鈍、愚かな行為;志向を欠くこと;偶然 【形容詞】愚かな、無知な

परं भावम् अजानन्तो
paraṁ bhāvam ajānanto
パラン バーヴァム アジャーナントー
最高の状態を知らずに

param【男性・単数・対格 para】最高の;より優れた、より高い、より良い、より悪い;最上の、卓越した、最善の;最大の
bhāvam【男性・単数・対格 bhāva】[〜に、〜を]生成すること、生起すること、起こること;(―゜)に変わること、(処格)に変化すること;在ること、存在;永続、存続;〜である状態;あること・成ること;振る舞い、行状;状態、状況;階級、地位
ajānantas【男性・複数・主格 ajānat(a√jñāの現在分詞)】知らない、無知な、気づかない

ममाव्ययम् अनुत्तमम् ॥
mamāvyayam anuttamam ||
ママーヴィヤヤム アヌッタマム
不滅にして至高である私の

mama【単数・属格、一人称代名詞 mad】[〜の、〜にとって]私
avyayam【男性・単数・対格 avyaya】不滅の、不変の;慳貪の
anuttamam【男性・単数・対格 anuttama】(それ以上高位のもののない)、最高の、最優の;最強の

अव्यक्तं व्यक्तिमापन्नं मन्यन्ते मामबुद्धयः ।
परं भावमजानन्तो ममाव्ययमनुत्तमम् ॥२४॥

avyaktaṁ vyaktimāpannaṁ manyante māmabuddhayaḥ |
paraṁ bhāvamajānanto mamāvyayamanuttamam ||24||
無知な人々は、非顕現の私を、顕現したものと考える。
不滅にして至高である、私の最高の状態を知らずに。