バガヴァッド・ギーター第7章第29節

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

जरामरणमोक्षाय
jarāmaraṇamokṣāya
ジャラーマラナモークシャーヤ
老いと死からの解放のために

jarā【女性】老齢、老い;老年期
maraṇa【中性】死ぬこと;死;死滅、停止
mokṣāya【男性・単数・為格 mokṣa】[〜に、〜のために]〜からの解放・釈放・脱出;(未来の)輪廻からの解放、永遠の解脱
→jarāmaraṇamokṣāya【男性・単数・為格、限定複合語】[〜に、〜のために]老いと死からの解放

माम् आश्रित्य यतन्ति ये ।
mām āśritya yatanti ye |
マーム アーシュリティヤ ヤタンティ イェー
私に帰依して、努力する人々は

mām【単数・対格、一人称代名詞 mad】[〜を、〜に]私
āśritya【絶対分詞 ā√śri】[〜して、〜してから]〜に付着する;〜に寄りかかる・に付着する・に訴える・に避難する、〜に執着する・に頼る;〜に赴く・来る・達する
yatanti【三人称・複数・パラスマイパダ・現在 √yat】[彼らは〜、それらは〜]立ち現れる、整列する;競う;(具格)と結合する;(処格)と結合されたいと努める、〜に到達しようと試みる;〜を得ようと努める、〜をしようと努める、〜に専念する、〜を切望する;尽力する;用心する;(対格)に予め備える
ye【男性・複数・主格、関係代名詞 yad】[〜らは、〜らが]〜であるところの、〜であるもの、〜である人

ते ब्रह्म तद् विदुः कृत्स्नम्
te brahma tad viduḥ kṛtsnam
テー ブラフマ タッド ヴィドゥフ クリツナム
彼らは、かのブラフマンのすべてを知る

te【男性・複数・主格、指示代名詞 tad】[〜らは、〜らが]それ、あれ、彼
brahma【中性・単数・対格 brahman】[〜に、〜を]聖智に満ちた者、婆羅門;祭官とくにヴェーダ祭式を総監する祭官;ブラフマンを神格化した最高神、梵天、宇宙の創造者として保持者ヴィシュヌおよび破壊神シヴァとともにトリムルティを形成する神格;理性
tat【中性・単数・対格、指示代名詞 tad】[〜に、〜を]それ、あれ、これ
vidus【三人称・複数・パラスマイパダ・完了 √vid】[彼らは〜した、それらは〜した]知る、理解する、気付く、学ぶ
kṛtsnam【中性・単数・対格 kṛtsna】すべての、全体の

अध्यात्मं कर्म चाखिलम् ॥
adhyātmaṁ karma cākhilam ||
アディヤートマン カルマ チャーキラム
至高の自己を、そしてすべての行為を

adhyātmam【中性・単数・対格 adhyātma】[〜に、〜を]至上の霊、行動の作因としての霊 【形容詞】自己の、自己に特有な 【副詞 adhyātmam】自己・個性に関して
karma【中性・単数・対格 karman】[〜に、〜を]行為、作業;作用、職業;儀式;結果;運命(前世に行った行為の結果)、業
ca【接続詞】そして、また、〜と
akhilam【中性・単数・対格 akhila】亀裂のない、全体の、すべての 【副詞】全然、全く

जरामरणमोक्षाय मामाश्रित्य यतन्ति ये ।
ते ब्रह्म तद्विदुः कृत्स्नमध्यात्मं कर्म चाखिलम् ॥२९॥

jarāmaraṇamokṣāya māmāśritya yatanti ye |
te brahma tadviduḥ kṛtsnamadhyātmaṁ karma cākhilam ||29||
老いと死からの解放のために、私に帰依して、努力する人々は、
かのブラフマンを、至高の自己を、そして行為のすべてを知る。