バガヴァッド・ギーター第8章第12節

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

सर्वद्वाराणि संयम्य
sarvadvārāṇi saṁyamya
サルヴァドヴァーラーニ サンミャムミャ
一切の門を制御して

sarva【中性】すべての、一切の、あらゆる
dvārāṇi【中性・複数・対格 dvāra】[〜らに、〜らを]戸、門、戸口、入口;孔(とくに身体の);〜への道、〜に達する手段
saṁyamya【絶対分詞 sam√yam】[〜して、〜してから]保持する、ひきしめる;抑止する;縛る、束縛する;抑圧する、抑制する;制止する、制御する

मनो हृदि निरुध्य च ।
mano hṛdi nirudhya ca |
マノー フリディ ニルッディヤ チャ
また意(マナス)を心中において抑止し

manas【中性・単数・対格 manas】[〜に、〜を]心、内的器官、知性、理性、精神、良心、思考、意向、気分
hṛdi【中性・単数・処格 hṛd】[〜において、〜のなかで](とくに情緒および心的活動の座としての)心臓;(身体)の内部、胸、胃
nirudhya【絶対分詞 ni√rudh】[〜して、〜してから]はばむ、とめる、妨害する、抑制する;追いつく;(車を)馭す;封鎖する、(路等を)塞ぐ;包囲する、攻囲する;遠ざける;保有する;閉じ込める;閉じる;(外界から心または感覚を)遠離する;抑圧する、消滅させる;握る
ca【接続詞】そして、また、〜と

मूर्ध्न्य् आधायात्मनः प्राणम्
mūrdhny ādhāyātmanaḥ prāṇam
ムールドゥニ アーダーヤートマナハ プラーナム
自己の呼吸を頭に留め

mūrdhni【男性・単数・処格 mūrdhan】[〜において、〜のなかで]ひたい;頭蓋;頭;もっとも高い・もっとも突き出た部分、(樹の)先端、(山の)頂上、峰、(天の)絶頂、(戦闘の)前線;首領、首長
ādhāya【絶対分詞 ā√dhā】[〜して、〜してから]据える、横たえる、置く;(属格)に種子を下ろす;(処格)に(行為を)捧げる;(処格)に(徳を)教え込む;(処格)の方を凝視する;(処格)に意・思念をこらす;注意を払う
ātmanas【男性・単数・属格 ātman】[〜の、〜にとって]気息;霊魂;生命、自身;本質、本性;特色;身体;知性、悟性;我、最高我
prāṇam【男性・単数・対格 prāṇa】[〜に、〜を]息、呼吸;活力、生気;風気;出息;そよ風、風;気力、精力、力;精神;個人我、全体と一致される宇宙精神;感官

आस्थितो योगधारणाम् ॥
āsthito yogadhāraṇām ||
アースティトー ヨーガダーラナーム
ヨーガの持続を遵守し

āsthitas【男性・単数・主格 āsthitaā√sthāの過去受動分詞)】(対格)に立っている・坐っている;留まる;(ある道に)入った;(対格)として(対格)をやってみた;(対格)を手に入れた;に頼った、採用した、企てた、甘んじた;(人間の形を)とった;存在する、(安楽に)住む;保持する、真実とみなす
yogadhāraṇām【女性・単数・対格 yogadhāraṇā】[〜に、〜を]瞑想の持続・堅持

सर्वद्वाराणि संयम्य मनो हृदि निरुध्य च ।
मूर्ध्न्याधायात्मनः प्राणमास्थितो योगधारणाम् ॥१२॥

sarvadvārāṇi saṁyamya mano hṛdi nirudhya ca |
mūrdhnyādhāyātmanaḥ prāṇamāsthito yogadhāraṇām ||12||
身体の一切の門を制御し、また意(マナス)を心中において抑止し、
自己の呼吸を頭に留め、ヨーガの持続を遵守し、