バガヴァッド・ギーター第8章第16節

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

आ ब्रह्मभुवनाल् लोकाः
ā brahmabhuvanāl lokāḥ
アー ブラフマブヴァナール ローカーハ
ブラフマンの世界に至るまで、諸世界は

ā【副詞】近く;外に、また;全く、ことごとく、正に;幾分か、少し;殆ど〜ない;やや〜な;〜に達する、〜まで;〜を除いて;(従格)より;〜に於いて、〜の上に、〜の中に、〜の近くに
brahmabhuvanāt【中性・単数・従格 brahmabhuvana】[〜から、〜より]ブラフマン神の世界
lokās【男性・複数・主格 loka】[〜らは、〜らが]空間、余地、場所;地方、地帯、国;世界、宇宙の区分;天;地;人類、一般の人民、国民;男子(複数);(複)団体、仲間;日常生活、慣例、世事、俗事;視ること

पुनरावर्तिनो ऽर्जुन ।
punarāvartino ‘rjuna |
プナラーヴァルティノー ルジュナ
回帰する、アルジュナよ

punarāvartinas【男性・複数・主格 punarāvartin】(現世の生活に)還る;(地上の生活へ)帰来させる
arjuna【男性・単数・呼格 arjuna】[〜よ]アルジュナ

माम् उपेत्य तु कौन्तेय
mām upetya tu kaunteya
マーム ウペーティヤ カウンテーヤ
しかし、私に到達して、アルジュナよ

mām【単数・対格、一人称代名詞 mad】[〜を、〜に]私
upetya【絶対分詞 upa√i】[〜して、〜してから]近づく;赴く;会う;(対格)の徒弟となる;得る、到達する;受ける、入る;企てる、専注する;懇願する;現れる;起こる
tu【接続詞】しかし、一方(虚辞としても使用)
kaunteya【男性・単数・呼格 kaunteya】[〜よ]クンティーの息子、アルジュナの別名

पुनर्जन्म न विद्यते ॥
punarjanma na vidyate ||
プナルジャンマ ナ ヴィディヤテー
再生は存在しない

punarjanma【中性・単数・主格 punarjanman】[〜は、〜が]再生、更正;輪廻
na【否定辞】〜でない
vidyate【三人称・単数・現在・受動活用 √vid】[それは〜]ある、存在する、見られる

आब्रह्मभुवनाल्लोकाः पुनरावर्तिनोऽर्जुन ।
मामुपेत्य तु कौन्तेय पुनर्जन्म न विद्यते ॥१६॥

ābrahmabhuvanāllokāḥ punarāvartino’rjuna |
māmupetya tu kaunteya punarjanma na vidyate ||16||
ブラフマンの世界に至るまで、諸世界は回帰する。
しかし、私に到達すれば、再生は存在しない。アルジュナよ。