バガヴァッド・ギーター第8章第19節

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

भूतग्रामः स एवायं
bhūtagrāmaḥ sa evāyaṁ
ブータグラーマハ サ エーヴァーヤン
この万物の群は、実にこれは

bhūtagrāmas【男性・単数・主格 bhūtagrāma】[〜は、〜が]創造物の集団、存在物の仲間;多数の精霊
sas【男性・単数・主格、指示代名詞 tad】[〜は、〜が]これ、あれ、彼
eva【副詞】実に、真に(強意を表す。しばしば虚辞として使用)
ayam【男性・単数・主格、指示代名詞 idam】[〜は、〜が]これ

भूत्वा भूत्वा प्रलीयते ।
bhūtvā bhūtvā pralīyate |
ブートヴァー ブートヴァー プラリーヤテー
繰り返し生じて、消滅する

bhūtvā【絶対分詞 √bhū】[〜して、〜してから]ある、存在する、〜となる;生じる
→bhūtvā bhūtvā:繰り返し生じて、何度も生成して
pralīyate【三人称・単数・アートマネーパダ・現在 pra√lī】[彼は〜、それは〜](処格)中に溶解される・吸収される;見えなくなる、死ぬ

रात्र्यागमे ऽवशः पार्थ
rātryāgame ‘vaśaḥ pārtha
ラートリヤーガメー ヴァシャハ パールタ
夜が来るとき、意志にかかわらず、アルジュナよ

rātryāgame【男性・単数・処格 rātryāgama】[〜において、〜のなかで]夜となること
avaśas【男性・単数・主格 avaśa】(他人)の意志に従わない;独立の、自由な;欲しない;自分の自由意志を有しない、(他人)の嫌がることをする
pārtha【男性・単数・呼格 pārtha】[〜よ]プリターの息子。アルジュナのこと。

प्रभवत्य् अहरागमे ॥
prabhavaty aharāgame ||
プラバヴァティ アハラーガメー
日が昇るとき、それらは出現する

prabhavati【三人称・単数・パラスマイパダ・現在 pra√bhū】[彼らは〜、それらは〜](従格)から現れる・起こる・飛び出す・生み出される・由来する;出現する、見える;より多い、多数である;(前にある)優位を占める、優れる、有力である、力を増加する;〜を支配する・統御する・意のままに駆使する;〜に匹敵する、〜する力がある
aharāgame【男性・単数・処格 aharāgama】[〜において、〜のなかで]夜明け

भूतग्रामः स एवायं भूत्वा भूत्वा प्रलीयते ।
रात्र्यागमेऽवशः पार्थ प्रभवत्यहरागमे ॥१९॥

bhūtagrāmaḥ sa evāyaṁ bhūtvā bhūtvā pralīyate |
rātryāgame’vaśaḥ pārtha prabhavatyaharāgame ||19||
この万物の群は繰り返し生じ、夜が来ると自然に消滅する。
アルジュナよ、日が昇るとき、それらは再び出現する。