バガヴァッド・ギーター第8章第21節

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

अव्यक्तो ऽक्षर इत्य् उक्तस्
avyakto ‘kṣara ity uktas
アヴィヤクトー クシャラ イティ ウクタス
非顕現のものは、不滅のものと言われた

avyaktas【男性・単数・主格 avyakta(a-vi√añjの過去受動分詞)】[〜は、〜が]非顕現の、現れない、認めがたい;不明瞭な、目に見えない、感知できない
akṣaras【男性・単数・主格 akṣara】不壊の、不滅の
iti【副詞】〜と、〜ということ、以上(しばしば引用句の後に置かれる)
uktas【男性・単数・主格 ukta√vacの過去受動分詞)】語られた、言われた;話しかけられた

तम् आहुः परमां गतिम् ।
tam āhuḥ paramāṁ gatim |
タム アーフフ パラマーン ガティム
それを人々は最高の帰趨と呼んだ

tam【男性・単数・対格、指示代名詞 tad】[〜に、〜を]これ、あれ、彼
āhus【三人称・複数・パラスマイパダ・完了 √ah】[彼らは〜した、それらは〜した]話す、言う;表示する、呼ぶ、宣言する
paramām【女性・単数・対格 parama】最も遠い、最も遠隔の、最も極端な、最後の;最高の、主な、第一位の;至高の、超越した;最も優秀な、最善の、最大の;最悪の;〜より良い、〜より大きな、〜より悪い
gatim【女性・単数・対格 gati】[〜に、〜を]行くこと、歩態、前進、動作、行動、飛行;退去、出発;行進、進行;成功;〜の獲得;〜に対する服従;路、進路、小径;出口;根源、根底;手段、方法、可能性;策略;避難所;状態、状況、条件、位置;性質;幸福;輪廻、人間の運命;風習

यं प्राप्य न निवर्तन्ते
yaṁ prāpya na nivartante
ヤン プラープヤ ナ ニヴァルタンテー
それに達すれば、転生しない

yam【男性・単数・対格、関係代名詞 yad】[〜に、〜を]〜であるもの、〜である人
prāpya【絶対分詞 pra√āp】[〜して、〜してから]到達する、会する、邂逅する、見出す;獲得する、娶る;蒙る
na【否定辞】〜でない
nivartante【三人称・複数・アートマネーパダ・現在 ni√vṛt】[彼らは〜、それらは〜]〜に帰る;回転する;蘇生する、再び生まれる;戻る、(水が)逆流する;(闘いに)背を向ける、逃げる;転向する、(眼を)そらされる、(心が)他に向く;(従格)から自由になる;戦闘を避ける;〜を拒絶する;〜を無視する;〜をやめる、中止する、断つ;沈黙する;やむ、終わる、消える;(訴訟が)中止される;効力を失う;(処格)に転じる・に向けられる

तद् धाम परमं मम ॥
tad dhāma paramaṁ mama ||
タッド ダーマ パラマン ママ
それは私の最高の座所である

tat【中性・単数・主格、指示代名詞 tad】[〜は、〜が]それ、あれ、これ
dhāma【中性・単数・主格 dhāman】[〜は、〜が]一定の住所、住居、(神々の領土);[とくに聖火またはソーマの座所];持場;習慣、法律、規則;力、威風;光、輝
paramam【中性・単数・主格 parama】最も遠い、最も遠隔の、最も極端な、最後の;最高の、主な、第一位の;至高の、超越した;最も優秀な、最善の、最大の;最悪の;〜より良い、〜より大きな、〜より悪い
mama【単数・属格、一人称代名詞 mad】[〜の、〜にとって]私

अव्यक्तोऽक्षर इत्युक्तस्तमाहुः परमां गतिम् ।
यं प्राप्य न निवर्तन्ते तद्धाम परमं मम ॥२१॥

avyakto’kṣara ityuktastamāhuḥ paramāṁ gatim |
yaṁ prāpya na nivartante taddhāma paramaṁ mama ||21||
その非顕現の存在は、不滅と言われ、それを人々は最高の帰趨と呼ぶ。
それに達すれば、転生しない。それは私の最高の座所である。