バガヴァッド・ギーター第8章第22節

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

पुरुषः स परः पार्थ
puruṣaḥ sa paraḥ pārtha
プルシャハ サ パラハ パールタ
アルジュナよ、この最高のプルシャは

puruṣas【男性・単数・主格 puruṣa】[〜は、〜が]人;人間;霊魂;個人の本体、普遍的霊魂、最高精神
sas【男性・単数・主格、指示代名詞 tad】[〜は、〜が]これ、あれ、彼
paras【男性・単数・主格 para】より遙かな;来世;過去の、以前の;未来の、以後の;より次の
pārtha【男性・単数・呼格 pārtha】[〜よ]プリターの息子。アルジュナのこと。

भक्त्या लभ्यस् त्व् अनन्यया ।
bhaktyā labhyas tv ananyayā |
バクティヤー ラビヤス トヴ アナニヤヤー
しかし、一途の信愛によって得られるべき

bhaktyā【女性・単数・具格 bhakti】[〜によって、〜をもって]分割、分配;(あるものの)一部であること、(あるものに)属すること;付属物;分け前、部分;分界、線、条;順序、連続;愛着、献身、服従、尊敬、尊重、崇拝、帰依、誠信、信仰
labhyas【男性・単数・主格 labhya√labhの未来受動分詞)】見出されるべき;得られるべき、達せられるべき;理解されるべき、理解しやすい;似合う、適当な;〜することは許されるべきである;(具格)を支給されるべき
tu【接続詞】しかし、一方(虚辞としても使用)
ananyayā【女性・単数・具格 ananya】(処格)に専ら心を傾けた;(従格)と異ならない

यस्यान्तःस्थानि भूतानि
yasyāntaḥsthāni bhūtāni
ヤスヤーンタハスターニ ブーターニ
万物は、その中にあり

yasya【男性・単数・属格、関係代名詞 yad】[〜の、〜にとって]〜であるもの、〜である人、〜であるとき
antaḥsthāni【中性・複数・主格 āntaḥstha】(属格、―゜[合成語の終わり])の内部にある
bhūtāni【中性・複数・主格 bhūta】[〜らは、〜らは]存在物[神・人・動物および植物を含む];被創造物;万物;世界

येन सर्वम् इदं ततम् ॥
yena sarvam idaṁ tatam ||
イェーナ サルヴァム イダン タタム
この全世界は、それによって充満されている

yena【男性・単数・具格、関係代名詞 yad】[〜によって、〜をもって]〜であるもの、〜である人、〜であるとき
sarvam【中性・単数・主格 sarva】すべての、一切の、各々の;全体の
idam【中性・単数・主格、指示代名詞 idam】[〜は、〜が]これ
tatam【中性・単数・主格 tata√tanの過去受動分詞)】広げられた、伸ばされた、拡張された;(具格)に覆われた;充満された、遍満された

पुरुषः स परः पार्थ भक्त्या लभ्यस्त्वनन्यया ।
यस्यान्तःस्थानि भूतानि येन सर्वमिदं ततम् ॥२२॥

puruṣaḥ sa paraḥ pārtha bhaktyā labhyastvananyayā |
yasyāntaḥsthāni bhūtāni yena sarvamidaṁ tatam ||22||
アルジュナよ、この最高のプルシャは、一途の信愛によって得られる。
万物は、その中にあり、この全世界は、それによって満たされている。