バガヴァッド・ギーター第8章第26節

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

शुक्लकृष्णे गती ह्येते
śuklakṛṣṇe gatī hyete
シュクラクリシュネー ガティー ヒイェーテー
実に、この白月と黒月の二道は

śuklakṛṣṇe【中性・両数・主格 śuklakṛṣṇa】[〜は、〜が]明暗、白黒;白月と黒月
gatī【女性・両数・主格 gati】[〜は、〜が]行くこと、前進、動作、行動、飛行;退去、出発;行進、進行;成功;〜の獲得;路、進路;出口;根源、根底;手段、方法、可能性;策略;避難所;状態、状況、条件、位置;性質;幸福;輪廻、人間の運命;風習
hi【不変化辞】なぜならば、〜のために;真に、確かに、実に
ete【女性・両数・主格、指示代名詞 etad】[〜は、〜が]これ

जगतः शाश्वते मते ।
jagataḥ śāśvate mate |
ジャガタハ シャーシュヴァテー マテー
世界にとって、不変のものと見なされた

jagatas【中性・単数・属格 jagat】[〜の、〜にとって]すべての動くもの;動物;人;世界、この世;大地;(両数)天上と下界;(複数)諸世界
śāśvate【女性・両数・主格 śāśvata】永遠の、不変の、不断の、恒久の、永久の
matas【女性・両数・主格 mata√manの過去受動分詞)】〜と考えられた、見なされた、思われた、評価された;承認された、認可された、十分に考慮された;〜によって尊重された、尊敬された、好遇された;意図された;憶測された;知られた

एकया यात्य् अनावृत्तिम्
ekayā yāty anāvṛttim
エーカヤー ヤーティ アナーヴリッティム
一つによって、不退転に赴き

ekayā【女性・単数・具格 eka】[〜によって、〜をもって]一の;単独の、唯一の;一個の;同一の、共通の
yāti【三人称・単数・パラスマイパダ・現在 √yā】[彼は〜、それは〜]動く、行く、歩く、赴く;前進する、行進する、敵に向かって前進する;旅行する;出立する、去る、立ち去る、離れる;遠ざかる;逃げる、逃れる;(道が)通ずる;通過する、過ぎ去る;消滅する、消失する;生起する、継起する;振舞う;〜に達する;邂逅する;〜に到着する
anāvṛttim【女性・単数・対格 anāvṛtti】[〜に、〜を]再帰しないこと、不退転;最後の解脱

अन्ययावर्तते पुनः ॥
anyayāvartate punaḥ ||
アニヤヤーヴァルタテー プナハ
他によって、退転に至る

anyayā【女性・単数・具格 anya】[〜によって、〜をもって]他の、別の
āvartate【三人称・単数・アートマネーパダ・現在 ā√vṛt】[彼は〜、それは〜]〜に転じる・に向ける・に至る;通り過ぎる
punar【副詞】後方へ、家へ;再び、新たに;更に、これ以上、なお、まだ;更にまた、かつまた、その他;それに反して、一方において、しかしながら、それにもかかわらず

शुक्लकृष्णे गती ह्येते जगतः शाश्वते मते ।
एकया यात्यनावृत्तिमन्ययावर्तते पुनः ॥२६॥

śuklakṛṣṇe gatī hyete jagataḥ śāśvate mate |
ekayā yātyanāvṛttimanyayāvartate punaḥ ||26||
この黒白二道は、世界にとって、不変のものと見なされる。
一方の道では解脱に赴き、他方の道では再生に至る。