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雑記帳

アーラティ−火の儀式

スピリチュアリティ溢れるインドの世界、中でも、ガンジス河のほとりで行われる壮大なアーラティは、多くの人々を魅了し、その深い世界を見せてくれるもののひとつです。夕暮れ時にアーラティの中で燃え上がる炎と神々への賛歌には、そこにいるだけで、心身が浄化され純粋になる感覚を覚えるほどでした。
アーラティは、夜に神々の前で揺れる光、または夜を取り払うものを意味し、ヴェーダの儀式から生じた「火の儀式」として、現代でも広く執り行われています。その方法は地域や慣習によってさまざまに異なりながらも、賛歌が響き渡る中で、神々を中心とし円を描くように炎を捧げることが、このアーラティの大切な要素として伝えられます。
神々は、明るい炎によってより一層その存在を際立たせ、自身の内に存在感を増していきます。私たちのあらゆる行いの中心にあるもの、それが神であるということをこの行いを通じ気づくようにも思います。
このアーラティは、寺院や聖所で行われる壮大なものだけでなく、一般家庭でも頻繁に行われる儀式の一つであり、小さなランプなどを用いて、毎日欠かさず、または一日の内に何度も行われるものです。こうして神々を中心とする神聖な行いに自分自身を繋ぎとめることによって、苦難を引き起こす欲望や自我を引き離すとも言われています。
インドの日常には、こうした儀式のための賛歌や、吹かれるシャンカの音、家々から鳴り響く小さな鈴の音が溢れています。だからこそ、神々をより強く感じ、その繋がりの中で心が容易く落ち着くのかもしれません。その平安な空間に、多くの人々を強く惹きつけるスピリチュアリティの源があるようにも思います。
アーラティは、神への最高の愛を意味するとも伝えられます。炎は、自身の無知を照らし、その内の不純なもの浄化することが古くから伝えられてきました。神々が宿る自身の内を清め、光を通じた繋がりによって平安の内にあることは、最高の愛に変わりありません。自身の内に光を灯すこの行いを、どんな時も忘れずに心がけていたいと感じています。
(文章:ひるま)

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