スピリチュアルインド雑貨SitaRama

フェスティバル

シュラーヴァナ月

シュラーヴァナ月がとりわけ神聖な月とされるのには、ヒンドゥー教の天地創造神話である「乳海撹拌」が起こったからであると一説に信じられています。
この乳海撹拌には、シヴァ神が別名「ニーラカンタ:青い喉」と呼ばれるようになった理由が存在しています。
大昔、不死の霊薬アムリタを得るため、神々と悪魔たちが協力し海を撹拌したという話がインドには伝わります。これが乳海撹拌です。
この創造神話において、さまざまな財宝が生み出されます。後にヴィシュヌ神の妻となるラクシュミー女神、またアーユルヴェーダの神であるダンヴァンタリ神は、この時に霊薬アムリタを持って登場します。
このような財宝が生み出されながらも、同時に、世界を焼き尽くす猛毒ハラーハラも吐き出されてしまいます。その猛毒が世界に広まらないよう全て飲み干したのが、シヴァ神でした。
猛毒がシヴァ神の喉へと流れ込むも、妻のパールヴァティー女神がシヴァの首を絞めたため、猛毒はシヴァの身体に入ることはありませんでした。しかし、猛毒が喉に留まったために、シヴァ神は青くなってしまったと伝えられています。シヴァ神が別名ニーラカンタ(青い喉)と呼ばれる理由です。
そして、シュラーヴァナ月に熱心に行われるのが、シヴァリンガムへのアビシェーカ(神像に聖水を浴びせる供養)です。
シヴァリンガムは、シヴァとシャクティの結合を示す神聖なシンボルです。太古の昔からシヴァ神はリンガ、またはリンガムとして崇拝されてきました。
このシヴァリンガムの最も一般的な供養が、神聖な沐浴(アビシェーカ)です。牛乳や水、また、ヨーグルト、蜂蜜、澄ましバターなどを、シヴァリンガムへと降り注ぎます。
ここには、乳海撹拌において猛毒を飲み干したシヴァ神の熱を下げるためという一説があります。
リンガムが祀られる寺院などでは、リンガムの真上に吊るされた壺から絶え間なく聖水が降りかけられている光景も目にします。
リンガムは、家庭に置くこともとても吉兆な行いとして広く行われています。シヴァとシャクティの結合をリンガムが象徴するように、夫婦の繋がりを深め、家族の団結と調和をもたらし、いずれは霊的な道へと導くと信じられています。
シヴァ神は破壊神として知られますが、非常に慈悲深い神でもあります。そんなシヴァ神を讃える神聖なひと月が始まっています。この神聖な時、シヴァ神の偉大なる姿を賛美し、吉兆な時をお過ごしください。
参照:http://en.wikipedia.org/wiki/Shiva_Puja
http://en.wikipedia.org/wiki/Samudra_manthan

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


RANKING

DAILY
WEEKLY
MONTHLY
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  1. 1
  2. 2
  3. 3

CATEGORY

RECOMMEND

RELATED

PAGE TOP