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雑記帳

シヴァ神の目

神々の象徴を見つめる時、私たちが生きる日々に、非常に深い意味を与えられることが多くあります。シヴァ神の姿もその一つです。そこにあらわされる全てに、人々が生きることの深い意味が秘められています。
シヴァ神の目は、完全に閉じることもなく、そして完全に開くこともなく描かれることが多くあります。シヴァ神がその目を開く時、新しい創造は始まり、そして閉じる時、次の創造に向けて宇宙は消えて行くと言われます。開きもせず、閉じられもしないその目は、この世界が始まりもなく終わりもなく、ただ続いていることを象徴していると伝えられます。
シヴァ神が、マハーカーラ(=偉大な時)とも呼ばれるように、その象徴を通じ学ぶものは、時を超えた存在です。シヴァ神の首に三周とぐろを巻いた蛇が、過去、現在、未来の三つをあらわすのは、時を超越した偉大な存在であることを何よりも強く示し、私たちにその意味を物語っています。
時間という枠の中で、始まりがあり、終わりがある物質に左右される現代、私たちの心は、常に不安と恐怖に包まれています。物質である肉体を持って生じた私たちは、この物質世界に囚われ、そこにただ存在する精神の永遠性を理解することがなかなかできません。だからこそ、永遠である精神を象徴とする神々に常に心を定めることが切に説かれてきました。
シヴァ神の目は、始まりもなく終わりもないそのサイクルの中に、私たちが生きていることを学ばせます。そこに私たちの精神が永遠に存在していること、その事実に気づくために、私たちは日々を生き学ばなければなりません。
こうして巡る時の中で、その移ろいに心を乱されながらも、神々の象徴を通じ、何度も何度も永遠の意味に気づきながら、やがてその中に溶け込むことができるのではないかと感じています。だからこそ、今この一瞬を大切に、丁寧に生きることを努めています。
心が動く時は常に、永遠であり絶対の存在に心を定めること、それはインドの地が繰り返し教えてくれたことです。そして、私たちが生きているのは、未来でも過去でもなく、今というこの瞬間であることを、シヴァ神はどんな時も教えてくれるように思います。
(文章:ひるま)

コメント

    • 小倉ルカ
    • 2023.05.04 12:18am

    心が動く時、永遠であり絶対的存在であるシヴァ神に心を定める。胆に命じます。
    ありがとうございます。

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