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雑記帳

我を忘れ、他に尽くす

7月の満月より始まったシュラーヴァナ月も、次の満月で終わりを迎えます。そしてこの満月において、兄弟姉妹の愛を誓い合うラクシャー・バンダンの祝祭が、インドの広い地域で執り行われます。
このラクシャー・バンダンは兄弟姉妹の間のものだけではありません。友人と友人の間、また、グルと弟子の間で行われることもあります。そしてこの祝祭に欠かすことの出来ない「ラーキー」は「純粋な紐」と言われ、とても大切な意味を持ち合わせているものです。
手首にラーキーを結ぶ行いは、人々を純粋さへと結びつけるものであると伝えられてきました。大切な人のために尽くす行いが、自分自身を浄化する何よりもの行いであるとされてきたためです。
「自己を見つける最善の術は、我を忘れ、他に尽くすことである。」
マハートマー・ガンディーもそう述べています。自分が中心となって生じる思考は、さまざまな苦悩を作り出し、心身を乱します。その苦悩をぬぐい去り、心身に平安をもたらす行いが、他への奉仕であることが古くから伝えられてきました。
我を忘れるほどに他に尽くす中で、自我が生み出す煩悩は消え失せ、思考は止まり、心には穏やかさと共に静寂が生まれていきます。それはまさに、自分自身を純粋なものへと浄化する行いに他ありません。家族というもっとも身近な存在を通じ、私たちはまず、自分自身を捧げ、他に尽くすことを学びます。
他との結びつきは、全体と一つとなった大きな平安を経験させてくれるものでもあります。インドでは家族の存在が何よりも大切なものであり、どんな時も、その存在が中心にあります。そうした結びつきを少しずつ拡大していく中で、私たちは全体の意味をより深く理解できるに違いありません。
聴聞の月であるシュラーヴァナが終わりに近づく中、改めて古い教えに耳を傾け、そしてその教えの実践にこれからも励んでいきたいと感じています。満月は8月10日です。残りわずかになったシュラーヴァナ月がより良い時となりますよう、心よりお祈り申し上げております。
(文章:ひるま)

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