バガヴァッド・ギーター第9章第6節

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

यथाकाशस्थितो नित्यं
yathākāśasthito nityaṁ
ヤターカーシャスティトー ニッティヤン
常に虚空の中にあるように

yathā【接続詞】〜のように、あたかも〜のように(tathāとともに)
ākāśa-【男性・中性】虚空、蒼穹;(最も微細なる要素としての)空
sthitas【男性・単数・主格 sthita】立っている、立ち上がっている;〜に留まる・残る・位置している;〜に従事した・熱中した・耽った・献身した・実践する・に屈しない;着実な、守られた;定着した
nityam【副詞】恒久的に、不易に、常に;不変に

वायुः सर्वत्रगो महान् ।
vāyuḥ sarvatrago mahān |
ヴァーユフ サルヴァットラゴー マハーン
すべてに行き渡る強大な風が

vāyus【男性・単数・主格 vāyu】[〜は、〜が]風、空気;風の神
sarvatragas【男性・単数・主格 sarvatraga】一切に遍満する、遍在する
mahān【男性・単数・主格 mahat】偉大な;大きな、巨大な、広い;深い;長い;たくさんの;重要な

तथा सर्वाणि भूतानि
tathā sarvāṇi bhūtāni
タター サルヴァーニ ブーターニ
そのように、一切万物は

tathā【副詞】そのように、同様に;そして、また
sarvāṇi【中性・複数・主格 sarva】すべての、一切の、各々の;全体の
bhūtāni【中性・複数・主格 bhūta】[〜らは、〜らが]存在物[神・人・動物および植物を含む];被創造物;万物;世界

मत्स्थानीत्य् उपधारय ॥
matsthānīty upadhāraya ||
マツスターニーティ ウパダーラヤ
私の中に存在している、と理解せよ

mat【一人称・単数、人称代名詞 mad】私
sthāni【中性・複数・主格 stha】立っている、存在している、ある;に専念した、に従事した、〜を実践する
→matsthāni【中性・複数・主格】私に存在している
iti【副詞】〜と、〜ということ、以上(しばしば引用句の後に置かれる)
upadhāraya【二人称・単数・パラスマイパダ・使役活用・命令法 upa√dhṛ】[あなたは〜せよ]支持する;(対格)を(対格)と見なす・考える;聞く、学ぶ;理解する、気づく、経験する

यथाकाशस्थितो नित्यं वायुः सर्वत्रगो महान् ।
तथा सर्वाणि भूतानि मत्स्थानीत्युपधारय ॥६॥

yathākāśasthito nityaṁ vāyuḥ sarvatrago mahān |
tathā sarvāṇi bhūtāni matsthānītyupadhāraya ||6||
すべてに行き渡る強大な風が、常に虚空の中にあるように、
一切万物は、私の中に存在している、と理解しなさい。