バガヴァッド・ギーター第9章第7節

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

सर्वभूतानि कौन्तेय
sarvabhūtāni kaunteya
サルヴァブーターニ カウンテーヤ
万物は、アルジュナよ

sarvabhūtāni【中性・複数・主格 sarvabhūta】[〜らは、〜らが]一切の存在物、万物、一切衆生 【形容詞】至る処に存在する
kaunteya【男性・単数・呼格 kaunteya】[〜よ]クンティーの息子、アルジュナの別名

प्रकृतिं यान्ति मामिकाम् ।
prakṛtiṁ yānti māmikām |
プラクリティン ヤーンティ マーミカーム
私の根本原質(プラクリティ)に赴く

prakṛtim【女性・単数・対格 prakṛti】[〜に、〜を]本来(または自然)の形体・状態;性質、素質、傾向、気分;基本形態、型、標準、規則;自然;(自然の)始原的構成要素[それから他のすべてが展開される]、根本原質;(国家の)構成要素
yānti【三人称・複数・パラスマイパダ・現在 √yā】[彼らは〜、それらは〜]動く、いく、歩く、赴く;前進する、行進する;従う
māmikām【女性・単数・対格、所有代名詞 māmaka】私に属する、私のものである、私の

कल्पक्षये पुनस् तानि
kalpakṣaye punas tāni
カルパクシャイェー プナス ターニ
劫末において、再びそれらを

kalpakṣaye【男性・単数・処格 kalpakṣaya】[〜において、〜のなかで]カルパ(宇宙論的時間=ブラフマー神の1日=千ユガ)の終わり、(世界の破滅)
punar【副詞】後方へ、家へ;再び、新たに;更に、これ以上、なお、まだ;更にまた、かつまた、その他;それに反して、一方において、しかしながら、それにもかかわらず
tāni【中性・複数・対格、指示代名詞 tad】[〜らに、〜らを]それ、あれ

कल्पादौ विसृजाम्य् अहम् ॥
kalpādau visṛjāmy aham ||
カルパーダウ ヴィスリジャーミ アハム
私は生み出す、劫の始めにおいて

kalpādau【男性・単数・処格 kalpādi】[〜において、〜のなかで]カルパ(宇宙論的時間=ブラフマー神の1日=千ユガ)の始め
visṛjāmi【一人称・単数・パラスマイパダ・現在 vi√sṛj】[私は〜]発射する、射つ、〜に投げる、投げつける;流れさせる、出す、流す;(音を)発する;(従格)から自由にする、解放する;追い出す、(妻を)捨て去る;放逐する;(使者を)派遣する;捨てる、見捨てる;生かせる、かたわらにおく;あきらめる、廃する、放棄する
aham【単数・主格、一人称代名詞 mad】[〜は、〜が]私

सर्वभूतानि कौन्तेय प्रकृतिं यान्ति मामिकाम् ।
कल्पक्षये पुनस्तानि कल्पादौ विसृजाम्यहम् ॥७॥

sarvabhūtāni kaunteya prakṛtiṁ yānti māmikām |
kalpakṣaye punastāni kalpādau visṛjāmyaham ||7||
アルジュナよ、劫末において、万物は私のプラクリティに赴く。
劫の始めにおいて、私は再びそれらを生み出す。