バガヴァッド・ギーター第9章第19節

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターのサンスクリット原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

तपाम्य् अहम् अहं वर्षं
tapāmy aham ahaṁ varṣaṁ
タパーミ アハム アハン ヴァルシャン
私は熱を放射する。私は雨を

tapāmi【一人称・単数・パラスマイパダ・現在 √tap】[私は〜]輝く(太陽);熱する、暖かくする、暑くする;照らす;焙る、焼く;苦しませる、悩ます;苦痛を受ける;後悔する;肉体を苦しませる;苦行をなす;傷つく、害する
aham【単数・主格、一人称代名詞 mad】[〜は、〜が]私
aham【単数・主格、一人称代名詞 mad】[〜は、〜が]私
varṣam【男性・単数・対格 varṣa】[〜に、〜を]雨;雨季;(年齢に適用される)年;世界の区分、山脈間の平地(七または九と仮定される)

निगृह्णाम्य् उत्सृजामि च ।
nigṛhṇāmy utsṛjāmi ca |
ニグリフナーミ ウツスリジャーミ チャ
止めて、また降らす

nigṛhṇāmi【一人称・単数・パラスマイパダ・現在 ni√grah】[私は〜]引きつける、引き下げる;(手綱を)引き締める;(目を)閉じる;抑留する、抑止する;確保する;捕らえる、捕縛する;幽閉する;阻止する、鎮圧する、抑制する;禁制する、禁止する;罰す
utsṛjāmi【一人称・単数・パラスマイパダ・現在 ud√sṛj】[私は〜]放つ、さまよわせる(犠牲獣);(牛舎を)開ける;〜から分かれる;(飛道具を)投げる、発射する;注ぐ、(雨を)降らせる、(涙を)流す、(毒を)吐き出す、(糞便を)排泄する;(音を)発する;傍らに置く、投げ捨てる、取り去る;(処格)に置く、(種子を)まく;拡げる、(旗を)ひるがえす;追い払う、放逐する;捨てる、(ある人を)見捨てる;見落とす、(ある人を)無視する;(あるものを)あきらめる、放棄する、廃止する;通りすぎる、省く;あとに残す、余す;(火)が消えるままにする;(為格)に手渡す、配達する;(娘を)結婚させる
ca【接続詞】そして、また、〜と

अमृतं चैव मृत्युश्च
amṛtaṁ caiva mṛtyuśca
アムリタン チャイヴァ ムリティユシュチャ
(私は)不死であり、死である

amṛtam【中性・単数・主格 amṛta】[〜は、〜が]不死;不滅者の世界;諸神の飲料、神酒、甘露;療治(の一種);薬;供儀の残物;水;乳;光線
ca【接続詞】そして、また、〜と
eva【副詞】実に、真に(強意を表す。しばしば虚辞として使用)
mṛtyus【男性・単数・主格 mṛtyu】[〜は、〜が]死
ca【接続詞】そして、また、〜と

सद् असच् चाहम् अर्जुन ॥
sad asac cāham arjuna ||
サド アサク チャーハム アルジュナ
私は有であり、無である、アルジュナよ

sat【中性・単数・主格 sat√asの現在分詞)】存在している、現存している、居合わせている;(処格)にある;(属格)に属している;持続している、永続している(世界);〜である;実際の、現実の、真正の;正しい;よい、有徳の
asat【中性・単数・主格 asat】非実在;虚言、悪 【形容詞】非実在の;虚偽の;悪しき
ca【接続詞】そして、また、〜と
aham【単数・主格、一人称代名詞 mad】[〜は、〜が]私
arjuna【男性・単数・呼格 arjuna】[〜よ]アルジュナ

तपाम्यहमहं वर्षं निगृह्णाम्युत्सृजामि च ।
अमृतं चैव मृत्युश्च सदसच्चाहमर्जुन ॥१९॥

tapāmyahamahaṁ varṣaṁ nigṛhṇāmyutsṛjāmi ca |
amṛtaṁ caiva mṛtyuśca sadasaccāhamarjuna ||19||
私は熱を放射する。私は雨を止めて、また降らす。
私は不死であり、死である。私は有であり、無である。アルジュナよ。