バガヴァッド・ギーター第9章第33節

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターのサンスクリット原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

किं पुनर् ब्राह्मणाः पुण्या
kiṁ punar brāhmaṇāḥ puṇyā
キン プナル ブラーフマナーハ プンニャー
ましてや、有徳のバラモンたちは

kim【中性・単数・主格、疑問代名詞 kim】何、誰、なぜ、どんな、どのように
punar【副詞】後方へ、家へ;再び、新たに;更に、これ以上、なお、まだ;更にまた、かつまた、その他;それに反して、一方において、しかしながら、それにもかかわらず
brāhmaṇās【男性・単数・主格 brahman】[〜らは、〜らが]聖智に満ちた者、婆羅門;祭官とくにヴェーダ祭式を総監する祭官;ブラフマンを神格化した最高神、梵天、宇宙の創造者として保持者ヴィシュヌおよび破壊神シヴァとともにトリムルティを形成する神格;理性
puṇyās【男性・複数・主格 puṇya】吉兆の、幸先のよい、幸運な、好都合な、美しい、快い;芳香のある;善良な、有徳の、正しい、価値のある;純粋な、清浄な、神聖な

भक्ता राजर्षयस् तथा ।
bhaktā rājarṣayas tathā |
バクター ラージャルシャヤス タター
また信仰の篤い王仙たちは(なおさらである)

bhaktās【男性・複数・主格 bhakta√bhajの過去受動分詞)】[〜らは、〜らが]分配された;割り当てられた;〜に心服した、〜を崇める、〜を崇拝する 【名詞】信者、礼拝者、帰依者
rājarṣayas【男性・複数・主格 rājarṣi】[〜らは、〜らが]王族出身の仙人、王仙
tathā【副詞】そのように、同様に;そして、また

अनित्यम् असुखं लोकम्
anityam asukhaṁ lokam
アニッティヤム アスカン ローカム
無常で不幸な世界に

anityam【男性・単数・対格 anitya】無常な;一時的の、恒久でない;不確実の、不定の
asukham【男性・単数・対格 asukha】不快な;苦痛の;不幸な;(不定)し難い 【中性名詞】心痛、苦痛、悲哀
lokam【男性・単数・対格 loka】[〜に、〜を]空間、余地、場所;地方、地帯、国;世界、宇宙の区分;天;地;人類、一般の人民、国民;男子(複数);(複)団体、仲間;日常生活、慣例、世事、俗事;視ること

इमं प्राप्य भजस्व माम् ॥
imaṁ prāpya bhajasva mām ||
イマン プラープヤ バジャスヴァ マーム
この(世界)に生まれて、あなたは私を信愛せよ

imam【男性・単数・対格、指示代名詞 idam】[〜に、〜を]この、これ
prāpya【絶対分詞 pra√āp】[〜して、〜してから]到達する、会する、邂逅する、見出す;獲得する、娶る;蒙る
bhajasva【ニ人称・単数・アートマネーパダ・命令 √bhaj】[あなたは〜せよ]分配する、分かつ;実行する、従う、守る;好意を示す;愛する;尊敬する、崇め尊ぶ、崇拝する
mām【単数・対格、一人称代名詞 mad】[〜を、〜に]私

किं पुनर् ब्राह्मणाः पुण्या भक्ता राजर्षयस्तथा ।
अनित्यमसुखं लोकमिमं प्राप्य भजस्व माम् ॥३३॥

kiṁ punar brāhmaṇāḥ puṇyā bhaktā rājarṣayastathā |
anityamasukhaṁ lokamimaṁ prāpya bhajasva mām ||33||
ましてや、有徳のバラモンたちや、信仰の篤い王仙たちはなおさらである。
この無常で不幸な世界に生まれたからには、私のみを信愛しなさい。