バガヴァッド・ギーター第10章第2節

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターのサンスクリット原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

न मे विदुः सुरगणाः
na me viduḥ suragaṇāḥ
ナ メー ヴィドゥフ スラガナーハ
神々の群は知らない、私の

na【否定辞】〜でない
me【単数・属格、一人称代名詞 mad(mamaの附帯形)】[〜の、〜にとって]私
vidus【三人称・複数・パラスマイパダ・完了 √vid】[彼らは〜した、それらは〜した]知る、理解する、気付く、学ぶ
suragaṇās【男性・複数・主格 suragaṇa】[〜らは、〜らが]神々の群

प्रभवं न महर्षयः ।
prabhavaṁ na maharṣayaḥ |
プラバヴァン ナ マハルシャヤハ
本源を、大仙たちも(知ら)ない

prabhavam【男性・単数・対格 prabhava】[〜に、〜を]起源、根源、存在の原因、出生所
na【否定辞】〜でない
maharṣayas【男性・複数・主格 maharṣi】[〜らは、〜らが]大聖者;[シヴァ神の称];[仏陀の称]

अहम् आदिर् हि देवानां
aham ādir hi devānāṁ
アハム アーディル ヒ デーヴァーナーン
なぜなら、私は神々の本初である

aham【単数・主格、一人称代名詞 mad】[〜は、〜が]私
ādis【男性・単数・主格 ādi】[〜は、〜が]始、初;最初、始め
hi【不変化辞】なぜならば、〜のために;真に、確かに、実に
devānām【男性・複数・属格 deva】[〜らの、〜らにとって]天上の者、神格者、神、神聖な者;祭官、婆羅門;王、王侯;長

महर्षीणां च सर्वशः ॥
maharṣīṇāṁ ca sarvaśaḥ ||
マハルシーナーン チャ サルヴァシャハ
また大仙たちの、あらゆる点において

maharṣīṇām【男性・複数・属格 maharṣi】[〜らの、〜らにとって]大聖者;[シヴァ神の称];[仏陀の称]
ca【接続詞】そして、また、〜と
sarvaśas【副詞】全く、完全に、徹底的に;普遍的に、常に;あらゆる点において、いかなるやり方においても;全般に、一般に

न मे विदुः सुरगणाः प्रभवं न महर्षयः ।
अहमादिर्हि देवानां महर्षीणां च सर्वशः ॥२॥

na me viduḥ suragaṇāḥ prabhavaṁ na maharṣayaḥ |
ahamādirhi devānāṁ maharṣīṇāṁ ca sarvaśaḥ ||2||
神々の群や大仙たちは、私の本源を知らない。
なぜなら、私はあらゆる点において、神々や大仙たちの本初であるから。