バガヴァッド・ギーター第10章第17節

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターのサンスクリット原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

कथं विद्याम् अहं योगिंस्
kathaṁ vidyām ahaṁ yogiṁs
カタン ヴィディヤーム アハン ヨーギンス
どのように私は知るべきか、ヨーギンよ

katham【疑問副詞】どうして、いかにして、なぜに
vidyām【一人称・単数・パラスマイパダ・願望法 √vid】[私は〜だろう、私は〜するべき]知る、理解する、精通する、見出す
aham【単数・主格、一人称代名詞 mad】[〜は、〜が]私
yogin【男性・単数・呼格 yogin】[〜よ]ヨーガ行者、修行者、実践者

त्वां सदा परिचिन्तयन् ।
tvāṁ sadā paricintayan |
トヴァーン サダー パリチンタヤン
あなたを常に思念して

tvām【男性・単数・対格、二人称代名詞 tvad】[〜に、〜を]あなた
sadā【副詞】始終、常に、何時でも
paricintayan【男性・単数・主格・現在分詞・使役活用 pari√cint】[〜させている]考慮する、正当に考える;熟考する;(対格)を考える、工夫する

केषुकेषु च भावेषु
keṣukeṣu ca bhāveṣu
ケーシュケーシュ チャ バーヴェーシュ
そして、どのような状態において

keṣu【男性・複数・処格、疑問代名詞 kim】何、誰、なぜ、どんな、どのように
keṣu【男性・複数・処格、疑問代名詞 kim】何、誰、なぜ、どんな、どのように
ca【接続詞】そして、また、〜と
bhāveṣu【男性・複数・処格 bhāva】[〜らにおいて、〜らのなかで]生成すること、生起すること、起こること;(―゜)に変わること、(処格)に変化すること;在ること、存在;永続、存続;〜である状態;あること・成ること;振る舞い、行状;状態、状況;階級、地位;真の状態、真実;あり方、性質;心境、性向、気質、考え方、思想、意見、心情、感情;情緒;想定;意義、趣旨;愛情、愛;情緒の所在、心臓、精神;物、事物;実在、生類;思慮ある人;占星術上の宿または宮

चिन्त्यो ऽसि भगवन् मया ॥
cintyo ‘si bhagavan mayā ||
チンティヨー シ バガヴァン マヤー
あなたは私によって考えられるべきか、バガヴァットよ

cintyas【男性・単数・主格 cintya√cintの未来受動分詞)】考えられるべき;(なお)考察すべき、疑わしい、訝しい
asi【二人称・単数・パラスマイパダ・現在 √as】[あなたは〜]ある、存在する、実在する
bhagavan【男性・単数・呼格 bhagavat】[〜よ]ヴィシュヌ神・クリシュナ神、またはシヴァ神の呼び名;仏陀・菩薩またはJinaの呼び名
mayā【単数・具格、一人称代名詞 mad】[〜によって、〜をもって]私

कथंविद्यामहं योगिंस्त्वां सदा परिचिन्तयन् ।
केषुकेषु च भावेषु चिन्त्योऽसि भगवन्मया ॥१७॥

kathaṁvidyāmahaṁ yogiṁstvāṁ sadā paricintayan |
keṣukeṣu ca bhāveṣu cintyo’si bhagavanmayā ||17||
ヨーギンよ、私はどのようにして、常に思念しつつ、あなたを知ることができるでしょうか。
バガヴァットよ、私はどのような状態において、あなたを考えるべきでしょうか。