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雑記帳

聖地を巡る

永遠の巡礼地であるガンジス河を始め、インドには数多くの聖地が存在しています。神々が住まうと信じられるその聖地は、人々の心の支えとして存在し、現代においても多くの人々を引き寄せています。そんな数ある聖地の中に、チャールダームと呼ばれるインドの4大聖地があります。
チャールは「4」、ダームが「住居」を意味するチャールダームは、神々が住まう4つの代表的な聖地として知られています。このインドの4大聖地は、北のバドリーナート、東のプリー 、南のラーメーシュワラム、西のドワールカーと伝えられますが、この他に、ヒマラヤ山麓のヤムノートリー、ガンゴートリー、ケダールナート、バドリーナートがチョーター・チャールダーム(小さなチャールダーム)として知られています。
このヒマラヤ山麓のチャールダームが、現在巡礼の真っ只中にあります。3000mを超える山々を巡るこの巡礼は、冬の間は積雪のために閉ざされ、毎年4月下旬頃に道が開かれると共に、およそ10月頃まで巡礼が続きます。ヒンドゥー教徒にとって、一生の内にこの地を巡ることは大きな願いの一つであり、巡礼を成し遂げた者の罪は世代に渡って清められると信じられています。
この聖地を巡る巡礼は、心身を浄化する究極の術とも言われます。巡礼の間は完全な菜食となり、険しい道を通じ自然豊かな山々を歩む中で、新鮮な酸素が身体中を巡ります。何よりも、それを達成するための深い集中力と精神力が培われ、余計なものが消え失せた清らかな心が生み出されると言われます。そこには、神々に会うと言う純粋な目的があるからに他ありません。
この特別な経験は、肉体と共に精神を鍛え、魂を磨くためのより良い機会となるものです。しかし、こうした聖なる巡礼でありながら、現代においてはより快適な巡礼が求められ、巡礼地が荒廃しているという現状も伝えられます。2013年には、ケダールナートにおいて生じた豪雨被害により、私たちの巡礼のあり方に是非が問われました。
必要最低限の物と共に、暑さや寒さに惑わされず、裸足でその道を歩む真の巡礼者の姿には、神々との深い繋がりを幾度となく見たものです。聖地が心を寄せる場としていつまでも在り続けるように、その意味にどんな時も気づいていたいと感じています。その存在は、人生と言う巡礼の大きな支えとなるに他ありません。
(文章:ひるま)

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