ハラ・アーサナ

Yoga Halasana plough inverse pose by Man in silhouette with orange sunset sky background. Free space for text

人々の生活にヨーガが定着するようになりました。ヨーガのアーサナ(ポーズ)の実践により、毎日の歩みが軽くなる一方で、日々は豊かに、また一瞬一瞬に大切な意味を与えられることを実際に強く感じています。そんなヨーガのアーサナの中で広く実践されるものの一つに、「ハラ・アーサナ」があります。

ハラ・アーサナは鋤のポーズとしても知られるように、鋤の形に似ているポーズです。田畑を耕す鋤は、土の塊を砕き、大地の通気性を良くするとともに、雑草や石ころなどの余分なものを取り払う大切な役割を持っています。このハラ・アーサナの実践は、それと同じような効果が心身に生じることを感じることが多くあります。

逆さまになりながら前屈をするハラ・アーサナでは、まず、内臓機能が促進し強化されると伝えられます。また、完成形において喉元に刺激が入ることで、新陳代謝を司る喉元の甲状腺の働きが整えられるといわれます。甲状腺は浄化や清浄を意味するヴィシュッダ・チャクラがあると伝えられる場です。

こうして内蔵や内分泌系の働きによって身体の内側から浄化が行われるハラ・アーサナの実践では、耕された田畑に見られるような美しい調和が、心身にも生じることを幾度となく実感してきました。豊穣のために鋤を使い大地をならすように、私たちの身体も、その内の塊を解き清らかな流れを促すことで、心身には大きな豊かさがもたらされるのだと感じます。

ハラ・アーサナの実践では、自分自身の呼吸によって、その内なる世界をゆっくりと、また深く、耕すことが可能です。逆転という日常生活にはあまりない動きが取り入れられることで、普段は見失いがちなものが見えてくることもあります。そこで見つけるものは、自身の内にある大きな調和と平安に他ありません。

大自然との調和の動きに深く繋がりのあるヨーガのアーサナを実践してみることは、日常に大きな気づきを生み出してくれるものです。豊かな日々のために、自分自身の内側を耕す行いを実践してみるのも良いかもしれません。

(文章:ひるま)