サンスクリット語の子音 その2

サンスクリット

「子音」の続きを紹介します。

今回の発音/文字は次の5つです。

口蓋音

(硬口蓋音)

デーヴァナーガリー

カタカナ

IAST

音声記号

備考

無気音

「チャ」

ca

有気音

チャ

cha

cʰə

息を強く吐く「チャ」

無気音

「ジャ」

ja

ɟə

有気音

ジャ

jha

ɟʰə

息を強く吐く「ジャ」

鼻音

「ナ」(ニャ)

ña

ɲə

硬口蓋で発音するナ

これらは口蓋音と言います。
(कカのグループを軟口蓋音と呼ぶ場合は、その対比で硬口蓋音と言います)
カタカナではチャ、チャ、ジャ、ジャ、ニャ
となりますが、太字のところは、息を強く出しながら発音する有気音です。

これらを発音するときの舌の位置が、
前回のकカのグループよりも少し手前になってるのがわかりますね。
鼻音のञ ñaニャは、例えば日本語の「安直」「暗示」と言うときの「ん」と同じ。
後ろに来る子音に従って無意識に鼻音のときの舌の位置を変化させているのですね。
そうした音の変化を区別するのがサンスクリット語の特徴であり、
文字にも反映させます。

カタカナでは同じ「ン」の音も、

सङ्ग saṅgaサンガ(集会) (सはsa サと読む)
सञ्जय sañjayaサンジャヤ(マハーバーラタ登場人物) (यはya ヤと読む)

このように、異なった文字を使っています。

また、前回のおさらいになりますが、
デーヴァナーガリーの子音の基本字形(字母)は母音aを含んでいるので、純粋に子音だけのñを書き表すときは、ञ्のように、右下がりの短い線を足します。

ただ現代語では、すべての鼻音をビンドゥと呼ばれる点で代用して書き表すことも多く、
先ほどの単語なら संग 、संजय 、という書き方になります。

今回出てきた発音/文字を使った単語の例

चरक caraka(チャラカ、アーユルヴェーダの医学書「チャラカ・サンヒター」の著者)
छाया chāyā(影)
जय jaya(勝利)
झर jhara(滝)
सञ्चर sañcara(道)

(文章:prthivii)