バガヴァッド・ギーター第10章第27節

バガヴァッド・ギーター

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターのサンスクリット原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

उच्चैःश्रवसम् अश्वानां
uccaiḥśravasam aśvānāṁ
ウッチャイヒシュラヴァサム アシュヴァーナーン
馬におけるウッチャイヒシュラヴァスと

uccaiḥśravasam【男性・単数・対格 uccaiḥśravas】[~に、~を]ウッチャイヒシュラヴァス[大洋を攪拌して生じた神話上の馬の名]
aśvānām【男性・複数・属格 aśva】[~らの、~らにとって]馬

विद्धि माम् अमृतोद्भवम् ।
viddhi mām amṛtodbhavam |
ヴィッディ マーム アムリトードバヴァム
私を知れ、甘露より生じた

viddhi【二人称・単数・パラスマイパダ・命令法 √vid】[あなたは〜せよ]知る、理解する、気付く、学ぶ
mām【単数・対格、一人称代名詞 mad】[~を、~に]私
amṛta【中性】不死;不滅者の世界;諸神の飲料、神酒、甘露;治療(の一種);薬;供儀の残物;水;乳;光線 【男性名詞】神、不死者 【形容詞(過去受動分詞)】死なない;不死の、不滅の;美しい
udbhavam【男性・単数・対格 udbhava】[~に、~を]起源、出生、出現;成長;誕生地 【形容詞】~より生じた、~より造られた
→amṛtodbhavam【男性・単数・対格 amṛtodbhava】甘露より生じた

ऐरावतं गजेन्द्राणां
airāvataṁ gajendrāṇāṁ
アイラーヴァタン ガジェーンドラーナーン
象王におけるアイラーヴァタと(知れ)

airāvatam【男性・単数・対格 airāvata】[~に、~を]アイラーヴァタ[インドラ神の象の名];[龍神の名]
gaja【男性】象
indrāṇām【男性・複数・属格 indra】インドラ神[ヴェーダ主要神の随一、帝釈天]
→gajendrāṇām【男性・複数・属格 gajendra】[~らの、~らにとって]象王

नराणां च नराधिपम् ॥
narāṇāṁ ca narādhipam ||
ナラーナーン チャ ナラーディパム
そして、人々における王と(知れ)

narāṇām【男性・複数・属格 nara】[~らの、~らにとって]人;男;人物;夫;勇士
ca【接続詞】そして、また、~と
narādhipam【男性・単数・対格 narādhipa(=narādhipati)】[~に、~を]人々の主、王、君主

उच्चैःश्रवसमश्वानां विद्धि माममृतोद्भवम् ।
ऐरावतं गजेन्द्राणां नराणां च नराधिपम् ॥२७॥
uccaiḥśravasamaśvānāṁ viddhi māmamṛtodbhavam |
airāvataṁ gajendrāṇāṁ narāṇāṁ ca narādhipam ||27||
馬においては、私は甘露より生じたウッチャイヒシュラヴァスであると知りなさい。
そして、私は象王におけるアイラーヴァタであり、人々における王であると知りなさい。