バガヴァッド・ギーター第10章第31節

バガヴァッド・ギーター

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターのサンスクリット原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

पवनः पवताम् अस्मि
pavanaḥ pavatām asmi
パヴァナハ パヴァターム アスミ
私は清めるものにおける風である

pavanas【男性・単数・主格 pavana】[~は、~が](浄化するもの)、風、微風、空気;風の神;生気;息;家庭の(聖)火 【中性名詞】浄化用の道具、み(箕);はたき;ふるい(篩)、水漉し;陶工の窯
pavatām【男性・複数・属格 pavat(√pūの現在分詞)】[~らの、~らにとって][~している]洗い清める、澄ませる、清浄にする;純粋にする、罪を償う;取捨する、区別する;工夫する、作製する;明らかにする、(心を)啓発する;自己を清める;清く流れる(水またはソーマ液);償う;はらい清めるように動く;(風が)吹く
asmi【一人称・単数・パラスマイパダ・現在 √as】[私は~]ある、存在する、実在する

रामः शस्त्रभृताम् अहम् ।
rāmaḥ śastrabhṛtām aham |
ラーマハ シャストラブリターム アハム
私は戦士におけるラーマである

rāmas【男性・単数・主格 rāma】[~は、~が]ラーマ[人名] 【形容詞】暗色の、黒い;気持ちのよい、喜ばしい、魅力のある、愛らしい
śastrabhṛtām【男性・複数・属格 śastrabhṛt(=śastradhara)】[~らの、~らにとって]戦士 【形容詞】武器を携帯した、武装した
aham【単数・主格、一人称代名詞 mad】[~は、~が]私

झषानां मकरश्चास्मि
jhaṣānāṁ makaraścāsmi
ジャシャーナーン マカラシュチャースミ
そして私は魚類におけるマカラである

jhaṣānām【男性・複数・属格 jhaṣa】[~らの、~らにとって]大魚(の一種);魚
makaras【男性・単数・主格 makara】[~は、~が]マカラ[海の怪物の一種(恐らくは鰐または鮫、詩ではいるか(海豚)):カーマ神の象徴と見なされたその形像は門の飾り・頭飾りおよび耳飾りに使用される];摩竭宮[黄道帯の一つの名];[マカラのような形をした陣形の一種(頂点において結合した二個の三角形)];[山の名];[武器に対して唱えられる呪文の一種]
ca【接続詞】そして、また、~と
asmi【一人称・単数・パラスマイパダ・現在 √as】[私は~]ある、存在する、実在する

स्रोतसाम् अस्मि जाह्नवी ॥
srotasām asmi jāhnavī ||
スロータサーム アスミ ジャーフナヴィー
私は河川におけるガンジス河である

srotasām【中性・複数・属格 srotas】[~らの、~らにとって]流れ、奔流;河床;流水、河;突進、(願望、―゜)の激しい衝動;(身体中の)管;(身体の)穴;感覚器官(まれ)
asmi【一人称・単数・パラスマイパダ・現在 √as】[私は~]ある、存在する、実在する
jāhnavī【女性・単数・主格 jāhnavī】[~は、~が]ガンガー河[ジャフヌの娘]

पवनः पवतामस्मि रामः शस्त्रभृतामहम् ।
झषानां मकरश्चास्मि स्रोतसामस्मि जाह्नवी ॥३१॥
pavanaḥ pavatāmasmi rāmaḥ śastrabhṛtāmaham |
jhaṣānāṁ makaraścāsmi srotasāmasmi jāhnavī ||31||
私は清めるものにおける風、戦士におけるラーマ、
そして魚類におけるマカラ、河川におけるガンジス河である。