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アーサナ

太陽と前屈のアーサナ

Young woman doing seated forward bend pose, paschimottanasana, while practicing yoga outside in front of sunset

数多くの神々が崇められるインドの生活の中でも、マカラ・サンクラーンティのように、太陽への礼拝は日々欠かすことのできないものです。猿神ハヌマーンとの愛らしい神話も伝えられるように、ヨーガにおいても、太陽礼拝は特に重要な実践のひとつとして存在しています。

そんな太陽の動きと深く関わりのあるヨーガのアーサナに、パシュチモーッターナ・アーサナがあります。座位の前屈のポーズであるこのアーサナは、身体の背面を伸ばすポーズとして伝えられ実践されていますが、パシュチマは西(もしくは背面)、ウッターナは強く伸ばすという意味があります。それ故、「身体の西側を強く伸ばすポーズ」と訳されることもあるポーズです。

ここでいわれる身体の西側とは、背面を意味します。古い時代、人々は太陽が昇る時、東へ向かい礼拝を行っていました。そのことから、東側を向く身体の前面が東、西側を向く身体の背面が西と捉えられるようになったと一説に伝えられます。

パシュチモーッターナ・アーサナの実践では、強張ったハムストリング、腰回り、背中から肩が強く伸ばされる感覚に、私自身、強い抵抗を感じることが非常に多くあります。そんなパシュチモーッターナ・アーサナは、経典ハタ・ヨーガ・プラディーピカーにおいて最上のポーズと記され、人々を無病にすると説かれるものです(第1章28節~29節)。

前屈によって身体の背面を十分に伸ばすことで、全身の強張りが解かれ、内臓にも大きな刺激が加わることで、体内の循環も改善されます。日々の生活で感じる緊張や疲労も、ゆっくりと前屈をすることで和らぎ、大きな安らぎと活力を得られるに違いありません。そしてそれを太陽への礼拝とすることで、感じる抵抗も神々への感謝として恩恵高いものとなり、より取り組みやすいものとへ変わります。

前後や左右、上下など、常にポーズを対として行うヨーガでは、パシュチモーッターナ・アーサナの後に必ず、プールヴォッターナ・アーサナが行われます。プールヴァーは東となり、身体の前面を伸ばすポーズです。大自然の動きとともに生きてきた人々の叡智。これらを取り入れ、豊かな日々を過ごしていきたいと感じています。

(文章:ひるま)

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