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雑記帳

極彩色なインドの世界

sadhu

カラフルな色に満ちるホーリー祭がいよいよ間近に迫ってきました。子どもから大人まで、また僧侶から政治家まで、インド中がカラフルな色に染まるこの祝祭は、大きな喜びと共に、神々の存在を私たちに強く気づかせてくれる祝祭でもあります。巡る大自然と共に祝福されるインドの祝祭には、常に大切な意味が秘められています。

大自然のさまざまなあらわれが神格化し、神々として崇められてきたインドの世界では、その多くの神々が美しい極彩色に満ちています。緑の山々や青い空、真っ赤な花々やオレンジの太陽など、自然界に存在するあるがままの喜びを、まるで神々の姿が物語っているようです。あちらこちらに存在する寺院の多くも、とてもカラフルで、その華やかな色彩に心を奪われることが多くあります。

ホーリー祭で用いられる鮮やかな色粉は、古くはターメリックやニーム、レッドサンダルウッドなど、美しい色を放ち、薬用が伝えられる神聖なハーブが用いられていたと言われます。暑い夏を迎える前の季節の変化の時、投げ合うこうしたカラフルなハーブは、身体に浸透し、計り知れない恩恵を与えると伝える説もあります。

春の季節は、草木が芽吹き生き生きとしたエネルギーに満ちる一方で、冬の間に蓄積された不純物が排出され、だるさや眠気、身体の重みを感じることが多くなります。こうして自然のカラフルな色粉を投げ合い全身で感じる喜びは、自身の内のエネルギーをうまく外界と調和させながら、自然界の美しさ、そのあるがままの至福に目覚めさてくれるものでもあります。

色は、光と私たちの視覚があって初めて認識できるものでもあります。常に色鮮やかな喜びに気づいていられるように、そこにある光の存在を忘れてはならないことを、インドで過ごす日々において度々教えられました。

満月に祝福されるホーリー祭は、自然界と私たちの人生にある色鮮やかさ、そしてその喜びを通じ、常に私たちを取り巻く光の存在に気づかせてくれるものでもあります。今年もいよいよホーリー祭が近づき、日々の中で見失いがちな喜びに、今改めて気づいていたいと感じています。

(文章:ひるま)

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