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雑記帳

幸せを運ぶ月夜の光

Full moon party

インドの数ある祝祭の中で、とても情緒的で甘美な瞬間に心魅かれる祝祭があります。ナヴァラートリとディーワーリーに間に迎える満月です。2016年は10月16日となるこの満月は、コージャーガラ・プールニマー(またはシャラダ・プールニマー)といわれ、広大なインドの異なる地域や慣習において、さまざまな祝祭が執り行われます。

一説に、この満月の月明かりは、アムリタのような恩恵を私たちの心身に授けるといわれます。その力は、アムリタ・ヴァルシャ(甘露の雨)と呼ばれるほどで、人々はこの夜、心を込めて作ったミルク粥を月明かりの下に捧げ、食します。この月明かりを浴びたものは、アムリタになると信じられているからです。

月の満ち欠けの様相にはそれぞれに特質があるといわれ、それをすべて有する者は完全となると伝えられることがあります。この満月は、その様相の特質をすべて持ち合わせた力があると、一説に信じられています。

その光が大きな喜びをもたらすこの満月は、収穫祭にあたる地域も多く、豊穣の女神であるラクシュミーを盛大に祝福する時の一つでもあります。この夜、ラクシュミー女神は目を覚ましている者を見つけにあちこちを巡り、目を覚ましている者がいれば、その者に喜びと幸福をもたらすのだといわれます。その祝福を授かるために、一晩中、歌を歌い、踊りを踊り、ラクシュミー女神を礼拝する地域や慣習もあります。

また、クリシュナ神は牛飼いの乙女たちと神秘の踊り(ラーサ・リーラー)をこの満月の夜に踊ったといわれ、クリシュナ神にまつわる聖地でも、盛大な祝福が執り行われます。

長く続いていた酷暑期と雨期が終わり、少しずつ気温と湿度が下がる穏やかなこの季節。そんな気候の中で月明かりを浴びながら、神々の力のあらわれである大自然の移ろいを全身で感じる瞬間は、何よりも幸せに満ちたものでした。

古代の人々が見出してきた幻想的で情緒的な行いには、大自然の法則に従った確かな幸せが満ちています。生きる日々の一瞬一瞬を彩り、そして喜ぶその行いを、どんな時も見失わずにいたいと感じています。

(文章:ひるま)

参照:http://www.boldsky.com/yoga-spirituality/faith-mysticism/2014/significance-of-sharad-purnima-kojagari-lakshmi-puja-049639.html

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