変化を喜ぶ

boat sailors at sunrise sunset in ganga river at allahabad indian asia

大宇宙の営みと密接に繋がったインドの暦には、サンクラーンティと呼ばれる重要な時があります。
サンクラーンティは「変遷」を意味し、太陽がラーシ(インド占星術における12星座)からラーシへと移ることを意味します。
1年で12のサンクラーンティがある中で、とりわけ重要視されるのが、1月に迎えるマカラ・サンクラーンティです。

マカラとは「山羊座」を意味し、この日より太陽が山羊座に入ることから、マカラ・サンクラーンティと呼ばれます。
太陽は北半球を回り始め、日は長くなり、少しずつ暖かさが増していきます。
この日は収穫祭として祝福される地域もあり、長く続く大変な農作業の後の収穫を祝い、次の豊作を願う重要な時です。
闇から光へ、冬から春へ、苦難から喜びへ、マカラ・サンクラーンティは、この大きな変化を祝福する大切な時にあたります。

サンクラーンティは、サンカラースラという悪魔を倒した女神として崇められる地域もあり、霊性を育む大切な意味も秘められています。
その中で、私たちにとって悪魔とは、変化を恐れる心であると教えられました。

この世は常に変化をしており、一瞬たりとも同じであることはありません。
季節が巡り、身体は老い、人生にも山があり、谷があります。
その変化を恐れ苦しみを味わうのではなく、変化をあるがままに受け入れ幸せに生きることを、マカラ・サンクラーンティの祝福は教えてくれます。

聖典バガヴァッド・ギーターにおいても、「変化は不可避であり、その事実を悲しむ理由はどこにもない」と、クリシュナ神が述べています。
変化を受け入れることは、それを見つめる真の自分に気づくことでもあります。
太陽系の中心で、太陽が動かずに私たちを照らすように、私たちの中心に、光り続ける存在があることに気づかなければなりません。

大いなる存在に身を委ね、変化をあるがままに受け入れること。
幸せに生きる術は、日々の一瞬一瞬で実践できるものです。
移り変わる天体や自然のさまざまな影響を受けながら、その繋がりの中で生かされていることに常に気づき、感謝することを忘れずにいたいと感じています。

(文章:ひるま)