ルドラークシャの神通力

Indian art - mandala and prayer beards from Rudraksha on teak wood

ルドラークシャは、古くから聖仙や聖者たちによって所持され、霊的に価値あるものと信じられてきました。インドやインドネシア、ヒマラヤに生息する金剛菩提樹の実であるルドラークシャは、純真の象徴とみなされています。適切に身に着けることによって、心身が癒され、健康や幸運、平和や安穏が授けられると信じられます。このルドラークシャの所持と使用には、専門家の助けを借りることが大切です。

ルドラークシャの起源には、次のような言い伝えがあります。シヴァ神は悪を倒すため、長い間、目を閉じ強力な武器であるアゴーラを瞑想していました。そして悪が倒され、シヴァ神が目を開いた時、その目から熱い涙がこぼれ落ちました。人類の繁栄を願うこの涙から、ルドラークシャが生じたと伝えられます。

シヴァ・マハー・プラーナやシュリーマド・デーヴィー・バーガヴァタムを始めとする古代インドの聖典には、ルドラークシャに関する儀式と、その使用方法について記されています。ルドラークシャはすべて同じように見えますが、それぞれには違いや特徴があり、それはルドラークシャの面数によって異なります。ルドラークシャが本物かどうか、専門家はすぐに見分けることができます。

市場に出回っているルドラークシャの多くは、1面から14面のルドラークシャです。最も価値があり、強い力を持つとされるルドラークシャは、入手することが難しい貴重なルドラークシャです。それはシヴァ神自身をあらわし、精神的に優れた人々、聖仙、賢者、敬虔な人々によって身に着けられます。過去のあらゆる罪を清め、身に着ける者に神の恵み、悟り、徳の高い心、平和と安穏を授けると信じられます。ウマーとマヘーシュヴァラの両方をあらわすものは、比較的安価に手に入れることができます。身に着ける者に霊的な心、指導者からの恩恵、経済的な成功を授け、あらゆる罪を清めると信じられます。スブラフマニヤ神をあらわすものは、経典により男性は右手に、女性は左手に着けるよう説かれています。

8面のルドラークシャは、病を持つ人に勧められます。ガネーシャ神をあらわすこのルドラークシャは、身に着ける者を罪から解放し、高貴な質を授け、解脱へ導くといわれます。シヴァ神とパールヴァティー女神の結合をあらわすものには、ガウリーシャンカラ・ルドラクーシャがあります。あらゆるルドラークシャの中でも貴重で高価なものは、身に着ける者へ確実に、豊かさ、力、快楽をもたらします。しかし、どのような種類であっても、ルドラークシャを身に着けるなら、徳が高く、安穏で、感覚を制御する優れた者となるでしょう。

ルドラークシャの価値は、古代インドの聖典や、多くの聖仙や聖者に所持されてきた歴史に裏付けられています。価値観が目まぐるしく変わる現代において、古くからその価値観の変わることのないルドラークシャを身につけることは、霊性修行者にとって、大きな意味があります。

(SitaRama)