カールッティケーヤ神の6つの頭

Sculpture of the Hindu God Skanda, or Kartikkeya, or Murugan, son of Shiva, on the wall of the famous ancient Bull temple in Bangalore

インドでは2月9日に、タイプーサムが祝福される満月を迎えます(10 日となる地域もあります)。タイプーサムは、南インド・タミルナードゥ州をはじめ、東南アジアにも広がるタミル・コミュニティを中心に、シヴァ神の息子であるカールッティケーヤ神を礼拝する祝祭です。

タイプーサムで崇められるカールッティケーヤ神は、この日、タラカースラという凶悪な悪魔を倒したといわれます。また、カールッティケーヤ神が母であるパールヴァティー女神から、悪魔を倒すための武器となる槍を与えられたことを祝福する祝祭でもあります。

軍神スカンダ、クマーラ、ムルガンなど、数多くの名前を持つカールッティケーヤ神は、6つの頭とともに描かれることが多くあります。そんなカールッティケーヤ神のさまざまに伝えられる誕生神話の中で、6つの頭が意味する、霊的な重要性を教えられたことがありました。

ある時、シヴァ神の第3の目から出た閃光は、6つの光となり、蓮の花が豊かに育つシャラヴァナ湖に落ちると、その光は6人の赤ん坊となりました。6人の赤ん坊は、6星であるクリッティカー(すばる星団)によって育てられます。その後、赤ん坊のもとを訪れたシヴァ神の妻パールヴァティー女神は、その愛から、彼らを強く抱きしめました。すると6人の体は一つとなり、頭は6つのカールッティケーヤ神が生まれたといわれます。

一説に、シヴァ神の第3の目から出た6つの光は、個々の内で輝くチャクラをあらわしているといわれます。それらが母なるシャクティに抱かれ結ばれる時、軍神として崇められるカールッティケーヤ神が生まれます。常にシヴァ神と結ばれることを願うシャクティへの礼拝は、霊的探求の歩みを守る何よりも強いカールッティケーヤ神を生み出し、欲望という強敵やさまざまな難題と戦う力を、私たちに授けてくれるに違いありません。

シヴァ神のもとへと導かれるよう、自分自身の内で輝く6つの光を繋ぐ行いを努力していきたいと感じています。次の満月には、皆様にもカールッティケーヤ神の大きな祝福がありますよう、心よりお祈りしております。

(文章:ひるま)