ダシャ・マハーヴィディヤーの誕生

春と秋のナヴァラートリー祭という季節の変化において礼拝される女神たちは、宇宙のあらゆる存在や動きの背後にある動的なエネルギー、シャクティとして崇められます。そんなナヴァラートリー祭でとりわけ熱心に礼拝されるのが、ドゥルガー女神です。

ドゥルガー女神には、ダシャ・マハーヴィディヤーと呼ばれる10の姿があります。さまざまに伝えられるダシャ・マハーヴィディヤーの誕生神話を通じて、女神の重要性を見つめてみたいと思います。

一説に、シヴァ神とパールヴァティー女神の愛の戯れが行き過ぎた時、シヴァ神は激怒し、パールヴァティー女神を捨て去ろうとしました。すると、パールヴァティー女神は自らを10の形に拡大し、10の方向を立ち塞ぎました。シヴァ神がパールヴァティー女神のもとを立ち去ろうとしても、あらゆるところにパールヴァティー女神が立ちはだかり、シヴァ神はパールヴァティー女神のもとを離れることはできなかったといわれます。

シヴァとシャクティは本来一つであり、その結合は解脱として、古くから求められてきました。純粋な意識であるシヴァ神は、それを目覚めさせる母なる女神の力を常に必要とします。私たちがこうして肉体を持って生を受けたのも、純粋な意識であるシヴァ神との結合を達成するために他ありません。

マハーヴィディヤーには、「偉大な知識」という意味があります。美しさだけでなく、恐ろしさも見せる10人の女神たちは、喜びだけでなく、苦しみもある人生を通じ、私たちに多くの知識を授けながら、さまざまな姿で真実を明らかにしていきます。偉大な知識であるダシャ・マハーヴィディヤーと向き合うことで、無知を払拭する力を獲得し、私たちは純粋な意識であるシヴァ神として目覚めることができるに違いありません。

私たち自身の内において結ばれるシヴァとシャクティの愛は、純粋な意識への気づきでもあります。宇宙全体の変化の時であるナヴァラートリー祭は、自分自身がその偉大な愛の中にあることに気づく大切な瞬間です。その愛から切り離すことのできない真実を、自分自身の人生を通じて示していきたいと感じています。

(文章:ひるま)

参照:http://www.speakingtree.in/allslides/dus-mahavidyas-ten-forms-of-the-devi