魂の本質につながる呼吸

呼吸法を用いた瞑想は、最も効果的な安らぎを得る手段の一つとして、古くから現代に至るまで、幅広い分野で実践されています。深く穏やかで規則的な呼吸によって、緊張や恐怖、苦悩や憂鬱が軽減され、心の平安や落ち着き、心身の調和が与えられるといわれます。実際に、深い呼吸は免疫力を高め、集中力を向上させ、セロトニンやオキシトシンといった心に安らぎを与えるホルモンの働きを高めるといわれます。これは、深い呼吸が自律神経系の一部を構成する副交感神経系を刺激するためです。こうしてストレスを軽減させる力が高まることで、体と心は解き放たれ、大きな安らぎが生まれます。

自分自身の呼吸のあり方に気づくためには、呼吸法を用いた瞑想が効果的です。その実践によって、より深く規則的な呼吸が可能となり、その呼吸が生み出す恩恵を感じることができます。注意深く呼吸を観察することで、今という瞬間に繋がり、その偉大なエネルギーによって心の喧騒が静まれば、その中で自分自身の本質を見つける瞬間があるでしょう。

呼吸のあり方に気づくと、その調和を保とうとする変化を感じ始めるかもしれません。欲望を制御したり、休息をとったり、食事を変えたりと、ストレスを軽減するために必要となる行動を理解できるはずです。呼吸のあり方に気づくことは、苛立ちや疲労など、心身に生じるさまざまな感覚を理解する手立てとなります。

まず、毎日の瞑想において、最初の数分間、呼吸に集中した時間を持ってみましょう。または、以下のステップ1からはじめ、心が落ち着いて安らぎを感じられるようになったら、さらにステップ2、ステップ3に進んでみるのも良いかもしれません。

ステップ1:一日を通じ、呼吸のあり方に注意します。一瞬一瞬における呼吸に気づく行いを実践してみましょう。

ステップ2:呼吸に気づくことができたら、自然な吸息と吐息の流れを見つめ、そこにある至福を感じます。呼吸について考えるのではなく、それぞれの呼吸にただ集中します。一呼吸ごとに落ち着いて穏やかになり、解放される感覚や自然に生まれる至福、安らぎ、落ち着きを感じ、それらを喜び、大切に育みましょう。

ステップ3:呼吸に集中しその豊かな感覚を得ることができたら、呼吸をエネルギーの流れとしてとらえる実践を10分程度行います。一呼吸ごとに、頭のてっぺんから足の先まで、生き生きとしたエネルギーが巡る感覚を培いましょう。

心身と呼吸には、深いつながりがあります。呼吸を意識的に制御することで、心身の状態が呼吸に応じて変化していくことに気がつくでしょう。自分自身の呼吸に意識を向けることは、自己を理解し、自己の本質に気づくために欠かすことができません。生命活動の維持に必要不可欠な呼吸は、自己認識の礎となる、魂の本質につながる架け橋となっています。

(SitaRama)