前回のツアーの最大の目的はアシュタ・ヴィナーヤカ(8体のガネーシャ)の寺院の巡礼でした。
長年暖めてきた企画です。
ガネーシャ信仰の中心であるアシュタ・ヴィナーヤカの巡礼は、インドでは有名ですが、海外ではほとんど知られていません。
日本人でも、もしかしたら個人で参拝された方はおられるかもしれませんが、8寺院すべてを巡られた方は少ないと思いますし、過去に日本人のツアーが組まれたことはたぶんないと思います。当然巡礼中に日本人はおろか他の外国人に会うこともありませんでした。
これらの寺院のご本尊の中には人間が造ったものではなく、自然にできたものもあり、信仰をあつめています。
寺院のエネルギーはどこまでもやさしく、一部畏怖の感情を抱く寺院もありましたが、ガネーシャ独特の包み込むような柔らかさも同時に存在していました。
個人的にはシッディ・ヴィナーヤカという右曲がりの鼻をもつガネーシャを10年にわたり信仰してきましたが、多くの寺院で数十分から1時間近く並んだのに対し、シッディ・ヴィナーヤカを祀る寺院では奇跡的に全く並ばずに礼拝することができました。長年信仰してくれてありがとう、と言われた気がして歓喜に満ちた気持ちになりました。
仏教に取り入れられ、日本に入って来て歓喜天となったガネーシャはとても怖い、という話はよく耳にします。確かに日本の歓喜天の寺院に参拝すると、そういう印象を持ちます。
しかし、アシュタ・ヴィナーヤカの巡礼を終えて、強い霊力をもつもののやはりガネーシャは本質的にやさしい神様なのだということを再認識しました。
そう、やはりガネーシャはどなたの信仰も許すインド精神文化を代表する神様なのです。
(文章:ガネーシャ・ギリ)
‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥
ガネーシャ・ギリ氏共著 『インド占星術と運命改善法』
ガネーシャ・ギリによるヨーガクラス
‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥
コメント