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雑記帳

自由のための戦い

クリシュナ降誕祭がいよいよ近づいてきました。2017年は、8月14日、または15日に祝福されます。8月15日は、インドの独立記念日でもあります。この日を迎えるために、そして自由を勝ち取るために、インドの地で流された涙は計り知れません。自由とは何か、バガヴァッド・ギーターの中で、クリシュナ神が説く教えを思い出します。

マハーバーラタにおいて大戦が始まろうとしている時、クリシュナ神は、敵方に親族や友人の姿があるのを目にし戦いを拒んだアルジュナに、「卑小なる心の弱さを捨てて立ち上がれ」と諭しました。武士としてのアルジュナが戦わない限り、社会に平和がもたらされることはなかったからです。そして、滅びるのは肉体であり、魂は不滅であると、その永遠性をアルジュナに説きました。

私たちは何よりもまず、魂の永遠性について理解する必要があります。そうして死という恐怖から自由になる時、私たちは物事の変化に悩まされることなく、自分自身の義務をまっとうし、人生を生きることに集中できるからです。そこで、私たちは真の平和と幸福を見つけることができるはずです。

クリシュナ神が、「戦いを放棄せよ」とは決してアルジュナに言わなかったように、魂の永遠性を理解するまでには、肉体の中で尽きぬ欲望や無知と戦い続けなければなりません。その戦いは、私たちが真実を理解するための義務の一つです。そうして戦い終えた後、永遠の魂として自由になることができるに違いありません。

インドを独立に導いたのは、バガヴァッド・ギーターを指針とし、非暴力を礎に戦ったガーンディーでした。胸を張って敵にすら愛を示す戦いは、自分自身を制する戦いでもあります。誰しもの内にあるその戦場において、バガヴァッド・ギーターの詩句は私たちを導き、いずれ社会に平和をもたらしてくれるでしょう。

霊的叡知の宝庫であるインドの独立記念日に重なる今年のクリシュナ降誕祭。意義深いこの日、改めて、クリシュナ神の教えを読み返し、自分自身の義務について見つめ直したいと感じます。皆様にとっても、祝福に満ちた時となりますよう、心よりお祈り申し上げます。

(文章:ひるま)

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