聖仙マリーチのアーサナ

降り注ぐ太陽の眩しさが和らぎ、澄んだ空気の中に秋を感じるようになりました。早まった夕暮れ時、太陽の光をランプの火にうつすと、静謐な時間をさらに深く感じます。美しい自然の巡りの中に、宇宙を動かす女神の大いなる力を見るようです。

心を動かされるこうした季節の変わり目、私たちの身体もまた大きな影響を受けています。厳しい暑さは落ち着くも、これからの日照時間の短さは、心身に予期しない影響を生み出すかもしれません。こうした日々にヨーガを取り入れると、毎日をより健やかに過ごすことが可能です。

自分自身のエネルギーを高めるポーズに、聖仙マリーチに捧げるねじりのポーズがあります。身体を中心から深くねじるこの強力なポーズは、ねじりのポーズの代表的なポーズとして実践されています。

マリーチとは「光線」を意味します。聖仙マリーチは、創造神ブラフマーの子として生まれました。宇宙創造の責任を担う10人のプラジャーパティの一人であり、マリーチの子どもからは、後に太陽神であるスーリヤが生まれます。

この聖仙マリーチに捧げるポーズは、マニプーラ・チャクラと呼ばれる第3チャクラに働きかけます。太陽神経叢に対応するマニプーラ・チャクラは、火の要素を持ち、消化を司ります。「臍」を意味するこのマニプーラ・チャクラは「宝石の都市」とも呼ばれ、私たちの身体の中心で、太陽が万物にエネルギーを注ぐように宝石のごとく輝いているのだといわれます。

このエネルギーの中心が滞ると、心身にはさまざまな不調が生じていきます。太陽神を生み出した聖仙マリーチに捧げるこのポーズは、私たちの内なるエネルギーの宝庫を活性化させ、消化や代謝を向上させる優れた手段の一つです。エネルギーを燃やし転換する力が強まると、私たちの内には生き生きとしたエネルギーが漲るようになります。

聖仙マリーチの輝きを瞑想しながら、自分自身の内で途切れることなく燃え続ける命の光を見つめてみるのも良いかもしれません。躍動する大自然のように、生きるというシンプルなエネルギーを感じ、日々をより美しく、そして健やかに過ごせることと思います。

(文章:ひるま)