宇宙の恵みを享受する

人類を育む天地万物のエネルギー。私たちはその計り知れない恩恵によって、生活を営み、日々を暮らしています。インドでは、それらのエネルギーが神格化され、古代より畏敬の念を持って崇められてきました。そのエネルギーを最大限に享受する時、私たちは、不幸や苦悩が人生に立ち入ることを防ぐことができると信じられます。どのようにしたら、そのエネルギーを最大限に享受できるのでしょうか。

霊性を向上させる修行において、エネルギーの源泉は、誰しもが持つ背骨の根底のムーラーダーラ・チャクラにあると伝えられてきました。このチャクラが活性化すると、人生は安定し、あらゆる面で加護を受け、豊かさを得ることが可能となると信じられます。そのために、霊性修行ではバンダやヨーガの実践が取り組まれます。

一方で、社会生活の中で多くの務めに忙しない私たちにとって、日々の生活の中でも、ムーラーダーラ・チャクラを活性化する方法があります。家族を大切にするインドにおいて学んだその方法とは、親を敬うことでした。この世に生を受けた私たちにとって、親はエネルギーの源泉でもあり、その関係に従って、それぞれが成長を果たすための役割が与えられます。

ムーラーダーラ・チャクラの支配神であるガネーシャ神を見てもわかります。ガネーシャ神は、兄弟のカールッティケーヤ神とどちらが先に宇宙を周れるかと競争を行った時、全宇宙をあらわす両親のシヴァ神とパールヴァティー女神の周囲をぐるりと周り、その競争に一瞬で打ち勝ちました。

親との結びつきが強まる時、私たちは自然と社会に繋がり、恩恵をさらに拡大することも可能です。誰かに手を差し伸べれば、必ず誰かが手を差し伸べてくれるように、そこで宇宙が与える大きな加護の輪に気づく時、私たちはより強くなることできるはずです。

自分自身が宇宙全体に支えられていることに、私たちはまず気づかなければなりません。その祝福に繋がることが、宇宙のエネルギーを最大限に享受するための大切な方法となるはずです。さらに豊かな日々を送れるように、日常生活に溢れるこうした霊性を向上させるための実践を学び続けたいと感じています。

(文章:ひるま)