アンナプールナー・ジャヤンティ

マールガシールシャ月(11月から12月)の満月は、あらゆる霊的性質を備えた神の化身として崇められる、ダッタートレーヤ神の降誕祭が祝福される一方で、シヴァ神の妃であるパールヴァティー女神の化身、アンナプールナー女神の降誕祭が祝福される慣習もあります。2017年は、12月3日に迎えます。

「食物に満たされた者」の意味を持つアンナプールナー女神は、食物や豊穣の女神として崇められます。その存在は、シヴァとシャクティ、プルシャとプラクリティ、精神と物質、男性と女性、それらが本来一つであり、創造と完成には、女神(シャクティ)の存在が欠かせないことを伝えています。

ある日、シヴァ神は妻であるパールヴァティー女神に言います。「物質世界は全て幻影である。食べ物も幻影の一部にすぎない。」食べ物を含め、世界のあらゆるものの現れであるパールヴァティー女神はその言葉に怒り、シャクティ(エネルギー)の重要性を示すために姿を消します。

パールヴァティー女神のいなくなった世界からは食べ物が消え、荒廃し、生き物たちは飢え始めました。その状況を憐れんだパールヴァティー女神は世界に戻り、食事を与えるためにカーシーに台所を整えます。シヴァ神はお椀をもってパールヴァティー女神のもとを訪れ、「物質世界を幻影としてあしらってはいけないことに気がついた」と述べます。

パールヴァティー女神は怒りを収め、シヴァ神に食事を与え、アンナプールナー(食物に満たされた者)として崇められるようになったと信じられています。