ナルマダー・ジャヤンティ

マーガ月(1~2月)の新月から7日目にあたる1月24日は、スーリヤ神(太陽神)を讃えるラタ・サプタミーが祝福される一方で、ナルマダー・ジャヤンティが祝福される慣習があります。

ナルマダー・ジャヤンティは、聖河ナルマダー川の誕生した日として崇められます。ナルマダー川は、悪神たちを倒す際に生じた神々の罪を清めるために、シヴァ神の力によって生み出されたと伝えられます。インドの七大聖地のひとつとして、多くの巡礼者が訪れる場所でもあります。

ナルマダー川は、とても神聖な川として崇められ、平安と喜びを授ける母なる川といわれます。魂の浄化のために、ガンジス河で沐浴を行うのに対して、ナルマダー川はひと目見るだけで浄化されるという言い伝えもあります。特に、このナルマダー川で採集されたリンガムは、子孫へと代々受け継がれていく貴重なものとされています。

ナルマダー・シヴァリンガムは、隠微晶質石英からできていますが、数万年前に地球に落ちた隕石からつくられたという説もあります。そして、地上に存在する鉱石の中で、もっとも高尚な波動をもつといわれています。シヴァとその妃シャクティーは、それぞれ男性性と女性性のエネルギーをあらわし、人類の発展に欠かすことのできない神々です。そして、ナルマダー・シヴァリンガムは、そのエネルギーの融合を象徴し、基質は男性(知識)をあらわし、模様は女性(英知)をあらわすといわれます。ナルマダー・シヴァリンガムは、呼吸と身体の気の流れに連動して働き、心身の気流に調和をもたらすといわれます。

ヴェーダ文献によると、ナルマダー・シヴァリンガムは双対性における調和を描いているといわれます。このシヴァリンガムは、ものごとをあるがままに受け入れる神のように広大な容認性のエネルギーをあらわすとされます。そして、この神聖な石をつねに信仰する人々には、吉兆の象徴であるシヴァ神の恩寵が与えられると信じられています。