インドで女性達がトゥリングを身につける理由

ヒンドゥー教の結婚式では、花婿が花嫁の両足の人差し指にトゥリングを身につける儀式があります。
トゥリングは結婚指輪のように、既婚女性の証として生涯に渡って身につけられます。
 
そこには、ラーマーヤナに伝わる神話があります。
魔王ラーヴァナに連れ去られたシーター女神は、その途中、夫であるラーマ神に見つけ出してもらえるようにと、目印として、身に着けていたトゥリングを落としたと伝えられます。
シーター女神とラーマ神は理想の夫婦像として捉えられ、現代でもその象徴的な結婚の証として、トゥリングが身につけられます。
 
トゥリングは親指と小指を除いた3本の指に身につけられることが多く、既婚女性は人差し指に身につけることが勧められます。
未婚女性は、中指に身につける場合もあります。
また、その材質は一般的にシルバーが好まれます。
インドでは、足の人差し指は子宮と繋がっていると信じられ、この指に良導体であるシルバーのトゥーリングを身につけることで、月経の周期が調整され、身体のエネルギーのめぐりが良くなると信じられています。
 
トゥリングは、現代ではファッションの一部として身につけられることも多くあります。
華やかでさまざまなデザインや材質のトゥーリングが見られますが、シルバーは大地からのエネルギーを吸収し、心身の負のエネルギーを放出する力がとりわけ強いといわれます。
(価値のある金は、一部の慣習で腰から下に身につけてはならないとされるため、避けられる場合があります。)
 
心身に健康をもたらす叡智が秘められたインドの文化。幸せな生活のために、取り入れてみるのも良いかもしれません。
 
参照:https://en.wikipedia.org/wiki/Toe_ring