聖なる品々の手放し方

ルドラークシャやヤントラなど、インドにおいて古来より伝わる価値ある品々は、喜びだけでなく、時に苦難が満ちる人生の強い支えとなってくれるものです。そんな品々も、時には手放す必要が生じる場合があるかもしれません。

そんな時は、インドでは聖なる川に流したり、聖木のもとに埋めたりと、自然に還す行いが勧められます。

特に、ヒンドゥー教では古来より、川は聖なるものとして崇められてきました。
豊かな水とその流れが、あらゆるものを清め浄化すると捉えられてきたことに一つの理由があります。
そして、霊的な罪や穢れを清める行為としての「沐浴」が重要視されると、川は人々から信仰を集めるとともに、重要な聖地として崇められるようになりました。

また、山や川、草や木など、インドでは大自然のあらわれが神々として崇められます。
大地は女神として慈悲深く万物を育み、最後の時には万物をあたたかく包み込む存在です。

大自然は、創造、維持、破壊に逆らうことなく、その法則に則って動き続けます。
所持するさまざまな思いやエネルギーが詰まった品々も、川に流したり、大地に埋めたりして自然に還すことで、適切に清められると信じられます。
そうすることで、私たち自身も、次のステップへと進むことができるでしょう。

※金属類のヤントラや神像なども、聖なる川に流されることがありますが、近年では環境問題も伝えられているため、日本ではお焚き上げに出したり、神社などにお納めいただくことも良いでしょう。