タントラの中心地であるカーマキャー寺院は、たくさんの参拝客でごった返していました。
参拝のため並んでいる人たちを見ると、女神にまみえるまでには4~5時間くらいはかかりそうです。
1日で10の女神全部を参拝するためには、カーマキャー寺院は短時間で参拝しなければなりません。
通常、こうした場合「VIPルート」が用意されていて、高額なお布施を支払えば横から入れてくれるのですがカーマキャー寺院の場合は、もうその日のVIPチケットは売り切れていました。
寺院のトップに直談判するしかない、とのことでオフィスに向かいました。
驚いたことにカーマキャー寺院の現場のトップは、サリーが似合う大変美しい清楚な女性でした。
大きな椅子にちょこんと座るその姿は、インド映画のワンシーンのようにすら見えました。
遠い異国から来た私たちの話に熱心人耳を傾けてくれた女性は、経営のトップの許可を得るためにオフィスから出て行きました。
やがて大柄な僧侶2人を従えて戻ってくると、「いいでしょう。横から入ることを許可します。」そう言ってくれました。
微笑むその姿は本当に美しくカーマキャー女神ように見えました。ツアー参加者のある女性も「美しい人ね。」とため息をついていたのが印象的でした。
この寺院群を目的を持って参拝した日本人のツアーは、私たちが初めてだったのかもしれません。
ですのでどうしても、すべてを参拝したい気持ちでいっぱいでした。
その気持ちに応えてくださったのだと思います。
10の寺院すべてを巡り終えて、寺院の池の近くで一息ついていると、池に棲む伝説の200歳のスッポンが偶然水面から顔を出しました。
スーツケースほどある甲羅は迫力と威厳に満ちていましたが、老賢者のようにも見え、まるで私たちを祝福してくれているようでした。
度重なる幸運に女神の恩寵を感じました。
(文章:ガネーシャ・ギリ)
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ガネーシャ・ギリ氏共著 『インド占星術と運命改善法』
ガネーシャ・ギリによるヨーガクラス
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