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インド音楽

142、アーユルヴェーダ音楽療法入門4(意識と音楽療法1)

現代の音楽療法に立ちはだかる大きな壁
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現代人に対する「音楽療法」に「効きにくい」という問題が生じた場合、それは「西洋音楽の理論と楽器を用いているから」の原因に加えて、「現代人が音楽に麻痺している」原因が考えられます。

尤も、現行の「音楽療法」のように「癒せば良い」「リラックスさせれば良い」「楽しませれば良い」のレベルならば、「効いたようだ」で充分なのかも知れませんが、本来のアーユルヴェーダ音楽療法では、「循環器では血圧調整(高血圧を下げるだけでなく、低血圧をも正常にする)」「呼吸器では肺炎・インフルエンザ」「消化器では下痢・便秘」「神経系では頭痛・偏頭痛・リウマチ」さえも治療していたのですからそれが「効かない」場合には、もっと高いレベルの検証が必要になります。

勿論、施術者(音楽療法を施す側)の「音楽の深み」、多くの場合「短絡的で表層的」である、と言う問題も極めて多く見られますが。
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しかし、実際のところ、これらの原因に加えて、最も大きな要因なのが、「被施術者(クライアント)の意識・思考性・感性の問題」が挙げられます。
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ピラミッド図は、「理想的な人間(哺乳類はだいたい同じです)の機能の在り方とバランス」を示しています。

ピラミッドの下に行けば行く程、重要であるとともに基本的で、構成する細胞や組織が多数で複雑になっています。最も上の頂点にある「通常意識」は、ただひたすらに「健全であれば良い」という程度の存在です。

ところが、現代人は、この「通常意識」が「健全でない」がために、ピラミッドの全ての要素のバランスを壊してしまうのです。
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理想的な心と体の状態は、ピラミッド型
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このことは、ピラミッドを「国家」に喩えると子どもでも直ぐに理解出来ます。

一番底辺の緑色の部分は、国土の「豊かな自然」であり、それを守りながらも享受する「農業、漁業、林業」などの産業に当てはまります。

二番目の茶色(オレンジ色)の部分は、「自然から得た素材」と、それによる「製造業」です。三番目のピンクの部分は、それを全国にバランス良く網羅させるための最低限の「インフラ設備」と「運送業」「情報関連業」と言えます。

頂点の直ぐ下の水色の部分は、それらを全てバランス良く、効率良く取り仕切る「行政・官僚、警察、消防、社会福祉、医療」などの組織であり、これらがしっかりしていれば、頂点の「為政者」は、実際「お飾り」でも良いのです。
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ところが、今日の日本の場合はどうでしょうか?

「仮に政治や行政が理想的でも、どの道今の人口はこの国土の資源では賄えない筈だ」という意見や統計もありますが、それ以上に農業も漁業も烈しく衰退しています。

尤も、所謂「食糧自給率」では、全ての事実や実力を知ることは出来ません。自然環境によって「理想的な自給率」は国・地域によって異なるからです。

恐らく日本の場合は、理想的な状態でも60%を越えることはないのでしょう。
しかし、今日の30%程度やそれ以下(統計にはカラクリがあるので良く分かりませんが)は明らかに異常であり、個々の人間に置き換えれば、明らかに「病的」です。

また、二番目の「製造業」も、古代~中世のように、「材木や石を積み上げて道や家を建てる」のではなく、山を削りセメントを用い、石油・石炭を掘り起こして燃やすことを始めた段階で、その悲惨な末路は見えていました。

今日に至っては、自然豊かな地域の海底でさえ、微細なプラスティックの欠片で汚染されていると言います。

しかもこの「製造業」は、「次々に売る為に『壊れるように』作ってあり『使い捨て』を促している」のですから、クレイジーの極みです。

これは世界に先立って日本がその風潮を作りました。

例えば、「無骨だが何十年も仕えるテレフンケンのラジカセ」は、「おしゃれなソニー」に負けてしまい、ソニーに倣うことで生き残るしかない価値観を日本人が作ってしまったのです。ほぼあらゆる商品や業種に於いて。

ピンクの「インフラと輸送業」もクレイジーの極みです。

1970年代までは、国鉄は終電以降、長い貨物車を走らせていましたが、激減し、大型トラックに取って替わられました。
ネット通販が主流になってからは、そのクレイジーさは倍増しています。

官僚や行政、命を預かる医療、消防、警察、そして教育に於ける狂った意識の人間が起こす事件や事故も1980年代から増加の一途です。

このピラミッドを組織単位に見た時の組織(企業など)の上層部の腐敗、組織ぐるみの不正も年々増加し、質が悪くなっています。

そもそも「目先の利己」が最も重要な関心事であり、価値であるような人が「公僕」でしかるべき仕事が出来る筈もありませんが、人間は、ピラミッドの上に存在してしまうと、「位が上」と勘違いしてしまう愚かな生き物なのです。

頂点の「政策の最高決定権」が首相だと言うならば、過去数十年、誰に変わっても「悪くなったとしても良くはならない=同じことの繰り返し」である事実からして、良くも悪くも、やはり「お飾り」に過ぎないのかも知れません。
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独裁権力者のようなAhamkaraで良いのか?
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かつてのナチス・ドイツや今日の北朝鮮のような「独裁国家」の場合はどうでしょうか?

1920年代では、まだ世界中で農業、漁業従事者が圧倒的多数で、国内自給率もその後と比べれば遥かに高い水準でした。

しかし、ナチスが台頭して近隣祖国に次々に侵攻する頃には軍事費が膨大になり、働き手も兵隊に取られます。北朝鮮もしかりです。

すると見た目は理想的なピラミッドと同じですが、お金は愚か、食用さえもピラミッドの中下方に行き渡らないのです。

この状態を人間の「心と体のピラミッド」に当てはめると、
「通常意識(Ahamkara)」が、「国民と国土と国力(軍事力などでは全くなく)=体全体」のことを充分に顧みず「砂糖で甘いもの、刺戟の強いもの、ファスト・フード、化学添加物」や、それに相当する「言葉、音楽」を無作為に摂り込んでしまえば、
「心と体」は、「摂り込まれた毒性」に対応するので精一杯となります。

肝臓などは、無毒化と解毒にほとんど力を費やしてしまいますし、腎臓はその後始末に疲弊します。

臓器や細胞には充分な営養が行き届かず、血管壁には汚れが溜まり、血液も濁り、優良細菌が減り悪玉菌が増え、更に毒素を出すという、極めて深刻な悪循環が出来あがります。

そうなってからDetoxに躍起になっても手遅れか、良くて「気休め・自己満足」に過ぎません。「癒し」もしかり、そのような状態では「癒されている場合」ではないのです。

しかし、今日、極めて多くの人々の「通常意識」は、このような独裁国の最高権力者状態なのです。

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何時も最後迄ご高読をありがとうございます。

福岡市南区の自宅別棟楽器倉庫の教室では、インド楽器とVedic-Chant、アーユルヴェーダ音楽療法の「無料体験講座」を行っています。詳しくは「若林忠宏・民族音楽教室」のFacebook-Page「Zindagi-e-Mosiqui」か、若林のTime-Lineにメッセージでお尋ね下さい。 九州に音楽仲間さんが居らっしゃる方は是非、ご周知下さると幸いです。

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You-Tubeに関連作品を幾つかアップしております。
是非ご参考にして下さいませ。

Hindu Chant講座Vol.1

Hindu Chant講座Vol.2

Hindu Chant講座Vol.3

Hindu Chant講座Vol.4

Vedic Chant入門講座(基本理解編)

Ayurveda音楽療法紹介(基礎理解編)

アーユルヴェーダ音楽療法 (実践編1)

アーユルヴェーダ音楽療法 (実践編2)

アーユルヴェーダ音楽療法 (実践編3)

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(文章:若林 忠宏

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