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デーヴィー・マントラ

宇宙を支配する女神ラリターを讃える1008の御名

ラリターは、パールヴァティー女神の別名とされ、トリプラ・スンダリー(三界で最も美しい女性)、ショーダシー(16歳の女性)などともいわれます。
ラリター女神を讃える ラリター・サハスラナーマム(千の御名)は、完全なストートラといわれ、唱えるだけで完全な解脱を得ることができるといわれています。

全宇宙の聖母であるラリターは、かつて、すべての神々を招いた催しを執りおこないました。
彼女に賛美を捧げるために、数え切れないほどのブラフマ(創造主)とブラフマーニー(創造主の妻)、そしてこれも数え切れないほど大勢のナーラーヤナとラクシュミー、ルドラとガウリーたちが来場しました。
ラリターに賛美を捧げるためにやってきたシャクティー、デーヴァとシッダたちもまた、同様に数え切れないほど大勢いました。

すべての神々が彼女に賛美を捧げ、席に着いたとき、ラリター女神は、意味ありげに、言語の女神であるヴァーシニーたちをちらりと見ました。
すると、彼女たちは、ラリター女神の指示によって、前もって作詞していたラリターの千の御名(みな)を歌いはじめました。
ラリター女神がよろこびに満ちた表情で賛歌を聴いているとき、そこにいたすべての神々たちは、言葉に表現できないほどの美しさと威厳を兼ねそなえたその賛歌に、驚きを隠せませんでした。

「ここに、私に帰依する者たちに、この千の御名を公表します。帰依者が、一度でもこの千の御名を唱えるならば、私は、彼らのすべての望みをかなえましょう」

ラリター女神は彼らに宣言しました。

この出来事は、知性の権化として礼拝され、馬の首をもつヴィシュヌ神の化身ハヤグリーヴァによって、ヒンドゥーでもっとも敬愛される聖仙のひとりである聖アガスティヤに伝えられました。
その一節は、最高位であるブラフマンダ・プラーナ(プラーナとは「古い物語」の意味で、ヒンドゥー教の聖典と考えられている文献)第2部の最高傑作、ラリター・サハスラナーマの序文にあらわれています。

賛美歌としてみると、ラリター・サハスラナーマは、気品ある言葉によって深い感性を余すところなく表現したすばらしい曲です。
豊かな韻とそのうつくしい旋律は、まるで魔法のような効果を生みだします。
ラリター・サハスラナーマはすべての部分に深い意味が含まれ、また復唱による欠点はどこにもありません。
疑うことのない効果をもたらすこの賛歌は、女神たちの天空のように清らかな性質を引きだし、威厳と美しさ、権威と神聖さを兼ねそなえた雰囲気をもたらします。

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