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雑記帳

ダーモーダラの喜び

常にフルートを手にし、愛のメロディーを奏でるクリシュナ神は、バガヴァッド・ギーターで教えを説く偉大な師の姿から、牛飼いの乙女たちと戯れる愛に満ちた姿まで、さまざまな姿を私たちに見せます。
いたずら好きな愛らしい子どもの姿も、忘れることはできません。

そんな幼少のクリシュナ神には、ダーモーダラと呼ばれる姿があります。
愛らしいダーモーダラの姿をみると、クリシュナ神がこの地にあらわれた大切な目的に気づくことができます。

クリシュナ神は、幼少の頃からさまざまないたずらをし、育ての母であるヤショーダーを困らせることがありました。
クリシュナ神に何かあっては大変だと、ヤショーダーはクリシュナ神の身体をロープで臼に結びつけようとします。

しかし、クリシュナ神は宇宙の主であり、あらゆるものを制御する存在です。
そんなクリシュナ神を、なかなかロープで結ぶことができません。
困り果てたヤショーダーを見たクリシュナ神は、ヤショーダーに身体を結ばせました。
お腹をロープで結ばれたこのクリシュナ神の姿は、ダーモーダラと呼ばれます。

クリシュナ神の育ての母であるヤショーダーは、かつてヴィシュヌ神を熱心に崇めていた一人の牛飼いの女性でした。
そのクリシュナ神への愛は、誰よりも深いものでした。
クリシュナ神は、あらゆるものを制御する存在でありながら、そんなヤショーダーのロープに結ばれます。
そのロープが、どんなものにも限定されない純粋な愛のロープだったからかもしれません。

愛するという力は、誰しものうちにあるものです。
その力は、姿や形に限定されるものではありません。
ヤショーダーの愛のロープに結ばれたクリシュナ神は、そんな愛に征服されることを渇望しているのかもしれません。

クリシュナ神がこの世に生まれた主要な目的の一つは、喜びを広めることであるといわれます。
クリシュナ神が行なった数々のリーラー(神の遊戯)は、私たちを常に魅了し、その喜びの中へ引き込みます。

そんなクリシュナ神の姿を見つめることで、私たちは真の愛と喜びの意味を知ることができるはずです。
そうして愛や喜びが広まることにより、この世界はクリシュナ神の望む、愛や喜びの下で結ばれるに違いありません。

(文章:ひるま)

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