155、アーユルヴェーダ音楽療法入門17(そもそも精神世界とは?-その4-)

精神世界(領域)の構造について
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既に何度もご紹介している、最も奥底から「魂~心~論理的思考域~気分・感情領域」であるとした「精神構造図」を、「貴方(私=筆者)のお考えでしょ?」とか「まぁひとつの考え方としては面白いかもね」などとお考えになる方は、「精神世界・瞑想・ヨガ」を長く学んでいる方には居ないと思いますが、一般の評価では、これが最も多く寄せられると思います。

この「貴方の意見だ」「ひとつの考え方に過ぎない」という受け止め方は、1980年代から急速に蔓延し、90年代には完全に定着したと認識しています。「価値観の多様化」とか「人それぞれ」「物事に正解・不正解など無い」などという風潮も同じ時代に蔓延しました。それらが相乗効果で、結局「学び~理解~消化・吸収~応用~実践」という機能が激しく減衰し「表層的な情報の収集」の時代に突入してしまったのです。
それと同時に論理的思考力も極端に衰えて行った姿が見られます。どんな生き物でも「使わない機能」は衰えてゆくのが当たり前です。

例えば「ひとつの考え方に過ぎない」とした人に、「では『別の考え方』を並べて、それぞれを論理的に検証したことがあるのか?」と訊くと、全く無いようなのです。ならばその姿は、まるで「ファミレスのメニュー」との向かい合いのようなものです。

「ひとつの考え方に過ぎない=数あるメニューのひとつに過ぎない」と同じであり「全てのメニューを食べて見なきゃならない筋合いはないだろう」「パッと見て、その時々の気分で『これだ!』と思ったものを選べば良いに決まっている!」ということ(価値観・思考性・志向性)です。

まだ食物の場合、幾らファミレス・メニューであってもある程度の栄養はあるでしょうが、これが「情報」の場合どうでしょうか? そこから「学び」が無く、ただ取り込んで置いておくだけでは、チラシを集めてきただけと同じではないでしょうか?
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私の「精神構造図」の元となったものは、それこそ45年の学びが基本にあり、インド文化・思想に限らず、世界中の文化・思想で言われていることや、世界中の神話や言い伝え、神秘主義から世俗歌謡に至る音楽・歌の世界で語られていること。そして、膨大な文献、ここ十年、二十年の日本内外のスピリチュアル・ヨガ・瞑想のweb情報などのとてつもない資料の、更にとてつもないクレージーな分析・検証から自ずと醸し出されたものなのです。

例えば音楽に関して、私よりテクニックがあり、格好良く、売れている人は世界に数十万居るでしょうが、「楽器の数、ジャンルの数」となると数人(私もうっとりさせられる心ある名演奏家も二三人居ますが)に過ぎません。世界規模でたったそれだけ、というのは明らかに「少数派=非常識=クレイジー」です。その二三人も私の楽器の数・ジャンルの数の百分の一かも知れません。それでも私とて、「音楽とは?」「人間とは?」「心とは?」を「分かりきった」などとは到底言えないのです。

楽器の数は、この十年でだいぶ手放しまし、保管料未払いで失ったものも多数ありますが、一時、リストを作り掛けた頃3千点を超えました。その後「滅んだユーラシア弦楽器の復元製作」をこの20年していますが、「作って奏でてみなければ分からない楽器は500点前後」。また200点しか出来ていません。手放した数より多いかも知れません。
復元製作に関しては、世界でも十数人がそれぞれ2~5点程度です。残念ながら「凄い正確(ツボを押さえている)だ!見事だ!」と思える復元にはまだ殆どお目に掛かっていません。私自身、百点作った時点と、二百点になった時点では、理解も納得も桁違いなのですから、2~5点で「楽器~音楽~人間~心」を語ることなど到底無理と思います。
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私の数十倍クレイジーな僧侶たちが、紀元前からの五千年、少なくとも二千年、数百人が叡智を積み重ねて来たヴェーダの科学が、現代社会人が五年十年で学び、理解出来る筈もないことですが。
一度「世界中の音楽のほぼ全てをかじってみよう。世界中の楽器の大半を奏でてみよう」と試みると、それ迄の感覚・観念は決定的に覆され、全く新しい世界に突入します。勿論45年掛けても(回り道や無駄な時間も多かったですが)、「学ぶべき音楽・実際に奏でてみるべき楽器」は、まだ数十残されていますが。
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「広く浅く」か「狭く深く」か? というテーマもまた、洋の東西を問わず、永遠のテーマでもあります。しかし「広く浅く」も、数十年も続けていると、自ずと深みも増すもので、何よりも「ひとつに執着」していることで「見失うもの」のリスクの方が遥かに大きいことも痛感しました。

今回の図は、私の「精神構造図」と「Taittiriya-Upanishad」で説かれている「人体5層論=Panch-Kosha(5層の鞘)」を照らし合わせたものです。様々な情報の執拗な分析から自然に醸し出された「構造図」が見えた、数年後に「Kosha論」を知った時「やっぱり!なるほど!」と思いました。

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何時も最後迄ご高読をありがとうございます。

福岡市南区の自宅別棟楽器倉庫の教室では、インド楽器とVedic-Chant、アーユルヴェーダ音楽療法の「無料体験講座」を行っています。詳しくは「若林忠宏・民族音楽教室」のFacebook-Page「Zindagi-e-Mosiqui」か、若林のTime-Lineにメッセージでお尋ね下さい。 九州に音楽仲間さんが居らっしゃる方は是非、ご周知下さると幸いです。

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是非ご参考にして下さいませ。

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Hindu Chant講座Vol.2

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Vedic Chant入門講座(基本理解編)

Ayurveda音楽療法紹介(基礎理解編)

アーユルヴェーダ音楽療法 (実践編1)

アーユルヴェーダ音楽療法 (実践編2)

アーユルヴェーダ音楽療法 (実践編3)

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(文章:若林 忠宏

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若林忠宏氏によるオリジナル・ヨーガミュージック製作(デモ音源申込み)
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