166、アーユルヴェーダ音楽療法入門28(精神構造とChakraと臓器)

前回「Chakraと精神構造の関わり」を少し説きましたが、近年の「Chakraの解釈」には、実に様々なものが表れており、いささか呆れております。何故ならば、まるで「近現代西洋化学局所対処療法」のように、「個別に専化した効果効能」を説いて「売らんかな」だからです。

尤も、「Chakraの解釈」は、中医・漢方に於ける「弁証論治」、気功に於ける「経絡」と並んで、かなり定義も理解も難しいことは事実です。
例えば、それぞれの「Chakra」は、「何故にその位置に在るか?」を考えた時、必然的に近隣の臓器との関係が深いことは、誰しも容易に納得が行きます。
ところが、「Chakra」で「より意味深い」とされている「支配している力」は、必ずしも「近隣臓器」と容易に結びつかないものも少なくありません。例えば、「第4Chakra」は、「感情と知性をコントロール」する一方で、「近隣関連臓器」は、「心臓(循環器)・肺」ですが、「感覚器官」には、「生殖器」も含まれます。

ここで、極めて重要なのは、上記「感情と知性」のうち前者は「気分感情領域」であり、後者は「論理思考領域」であることです。つまり、後者が衰退している現代人の場合、「短絡的に:気分感情=4th-Chakra=循環器および生殖器」というような「暴走的悪循環状況」に至ってしまう、ということです。これは音響に於ける「ハウリング」、カメラに於ける「ハレーション」、薬物に於ける「オーバードーズ」と同様な「制御不能」な状態です。特出して異変・偏重・問題を生じさせる危険性のみならず、「全身のバランス」に於いて重大な禍根になることは言うまでもありません。

また、「1st-Chakra」は、「生命エネルギーの源」ですが、「良好に制御・開放され、心とも良好に関連する情熱」と結びついた時、「生命力と情熱」は、互いに「相乗効果」を生み出します。
しかし、「情熱」が、単なる「高ぶった気分感情」では、むしろ「生命エネルギー」を疲弊させることは紛れも無いことです。これは「免疫機能の暴走・誤走の一種であるアレルギー」と極めて似通ったものです。しかし、現代人の多くは「情熱」と「感情の高ぶり」と「強い欲求の表現」の区別が、殆ど出来ていないと思われます。これも「論理思考領域の弱体化」が招いた深刻な症状のひとつです。

ちなみに、、「1st-Chakra」の「関連近隣臓器」には「腎臓と腸」がありますが、これは単純に「近いから」ではないことも言う迄もありません。中医・漢方に於ける「胆力」に通じるものがあり、西洋医学でも近年になって急速に理解されて来た「腸内環境」の重要さをも示唆していた訳です。
一方、、「1st-Chakra」の「感覚器官」には、「足と鼻」という、意外な部位が説かれています。これもまた「地に足が着いている」「大地に根を張る」という、極めて摂理的なことを示唆しているのです。「鼻」もまた、多くのヨガ流派が「呼吸法」を重要と説くことで分かるように、「嗅覚」のみならず「鼻腔粘膜における免疫機能」及び「右鼻と左鼻の機能分化→脳機能への大きな影響」の重大さをも示唆しています。
1980年代から急増した「常に口を少し開け口呼吸をしている人々」などは論外であることもまた、言う迄もないことです。
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このように、「Chakraの解釈」は、極めて奥深いものがありますが、それらをより正しく説いているものに巡り合えることは中々困難です。
そもそも、上記しましたように、「論理思考による、感情気分領域のコントロール」と「Chakra論」を関連付けて語れる人は、私の知る限りでは現代日本に於けるアーユルヴェーダ関係者の中には、ほぼ皆無。ヨガ関係者の中にも中々見られません。
その原因は、ふたつ考えられます。
ひとつは、専門家・関係者ご自身が「論理思考領域を活性化させていない=論理的思考が苦手」の場合。ひとつは「ご自身がどうあれ、読者やクライアントの大半が『論理思考が出来ない』ならば、その点を説いては損をする、とお考えの場合」。より怖いと感じるのは、昨今主流にさえなりつつある「分かりたいのではなく、分かった気になりたいだけ」という風潮で、そのようなレベルの自称専門家が、そのような読者やクライアントにむしろ評判が良い、という傾向です。
これらは、出版社の姿勢にさえ見られます。
「サプリメント・ブーム」とさえ言われる昨今の「サプリ宣伝文句や方法、営業姿勢」とも共通するものがあります。
いずれにしても、「論理」は、急速に現代社会から駆逐されんとしています。
これが「お米の胚芽」のように、「本当は摂取した方が良いが、無くても栄養価が全く無い訳じゃない」程度のことならばまだしもですが。決してそんな甘いものではないと思われます。

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是非ご参考にして下さいませ。

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(文章:若林 忠宏

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