永遠の若さを持つ神

霊的叡智の宝庫であるインドの神話においては、善と悪の戦いが繰り広げられることが多くあります。
それらは、私たちが霊的に成長すべきための教えとして、深い意味を持ち合わせます。
そんな神話の中で、霊的探求の守り神として礼拝されるのが、カールッティケーヤ神です。

カールッティケーヤ神は、シヴァ神とパールヴァティー女神の子どもとして生まれました。
シヴァ神の子ども以外には殺されないという力を持った、タラカースラという凶悪な悪魔を倒すために、世界がシヴァ神の子どもを必要としていた時のことだといわれます。
その時、シヴァ神は最愛のサティーを亡くし、瞑想にふけるばかりでした。

そんなカールッティケーヤ神は、スカンダ、ムルガン、スブラフマニヤなど、数多くの名前を持ちます。
その一つに、「子ども」を意味する「クマーラ」という名前があります。

シヴァ神とパールヴァティー女神の子どもであるカールッティケーヤ神は、常に若々しく、老いを知らない優雅な姿で描かれます。
マハーカーラ(=偉大な時)とも呼ばれ、時を超えた存在であるシヴァ神を父に持つカールッティケーヤ神は、永遠の魂を象徴しているかのようです。

物質という肉体を持って生じた私たちは、始まりがあり、終わりがある時の中で、魂の永遠性を見失う瞬間が多くあります。
巡りゆく時の移ろいに心を乱され、さまざまな苦難を経験することも少なくなりません。

シヴァ神(精神)とパールヴァティー女神(物質)の結合によって生まれたカールッティケーヤ神。
そんなカールッティケーヤ神は、生まれ持った肉体を通じ、さまざまな苦難を経験しながら、永遠の魂に気づくための歩みを続けている私たちを、守り導いてくれるに違いありません。

永遠の若さで描かれるカールッティケーヤ神への礼拝を通じては、時という悪魔を倒す力を与えられ、今という瞬間の中で生きるエネルギーが呼び覚まされるはずです。
そこでは、永遠の魂という、不変の真実を知ることができるに違いありません。

1月21日の満月には、主に南インドにおいて、カールッティケーヤ神を讃えるタイプーサムが盛大に祝福されます。
皆様にもカールッティケーヤ神の大きな祝福がありますよう、心よりお祈り申し上げます。

(文章:ひるま)