167、アーユルヴェーダ音楽療法入門29(脳機能と精神構造)

何度もご説明しています「本来の健康体と現代人の多くとでは大きく異なる精神構造図」は、古代ヴェーダの叡智のひとつ「Kosha(鞘)論」とも一致しているもので、現代人は、その最も外側の「鞘」に於ける「外部からの刺激・情報」に反応することで手一杯。それどころか「反応」のみならず「合わせる」ことで、思考(検証~決断)の殆どを、「気分感情領域」で行ってしまい、「論理的思考能力」が急激に退化しつつある。と説いて来ました。

これは、「人間に本来備わった機能を用いない」ということですから、重大な「機能不全」は、「心と体の全てに悪影響をもたらす」ことは必至です。

しかし、「局所対処療法」に偏る「近現代西洋系医療」の専門家のみならず、「中医・漢方薬剤師」の方々から、「ヨガやアーユルヴェーダの専門家」でさえもが、この問題を語ろうとはしません。
それを諌める専門家が、現地インドにも何故居ないのか?
極めて深刻な問題と思いますが。そろそろこの問題意識に対しても「他で殆ど誰も語らないのだから、特殊な考え、誤った考えなのだろう」と考え、葬り去ろうという人も出て来そうな悪い予感さえ致します。
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今回の図は、「人間の脳機能」を分かり易く図式したものです。
英語表記は、国際的に認証された正式名称ですが、その邦訳は、既存のものとは異なり、「より一層・存在意義に根ざした表現」に努めました。

極めて興味深い点は、図の中央下側に伸びる「脊髄」から上方へ。および上部では、より外側に向かって、「生命体の進化」が如実に見られることです。
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尤も、
「人間が最も進化した(優秀な)生き物である」という観念には、いささか抵抗も、疑問もあります。
何故ならば、「心と体」は、必ずしも「脳機能」に全てが委ねられている訳ではない上に、ヴェーダの叡智や、幾つかの東洋医学が説いているように、「解剖学上では解明されていない組織」も在り得るからでもあり。昨今の西洋医学最先端の発見・解釈にある「臓器同士のコミュニケイション・ネットワーク」もあるからです。
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しかし「呼吸器系」が、「体に酸素を送り、二酸化炭素を回収し排出する」。「循環器系」が「酸素と栄養を巡らせ、老廃物を排出する」。「消化器系」が「水・飲み物・食べ物を摂取し、消化・代謝・解毒・蓄積・循環、及び排出させる」。などに関して、疑問・反論を語る人が居ないのと同様に、「脳機能・神経系・ホルモン系」が、それら全ての「全体的な運営をコントロールする」ということは紛れも無い事実なのでしょう。
少なくとも、「記憶された経験や、学習し理解した情報などを運営に反映させる」という点に於いて、「脳機能」を失った場合、かなり厳しい状況に置かれることは紛れも無いことです。

この後更に「脳機能以外の部位の働き」が解明されたとしても。これらの全体像は「中央集権と地方分権の二重構造とそのバランスの問題」に喩えることは出来る筈です。

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ところが、ここに大問題があります。
人間の場合「脳機能の甚大な低下」は、「寝たきり」という状況に至らしめ、「社会人としての存在」が脅かされるばかりでなく、「人間として」「生命体として」の存続も危ぶまれ、「最低限のQOL」さえも望めない・望み難い状況に至ります。

しかし、極めて興味深いことに、図の「黄色で示した脊髄から上方に進化した」ことが明らかな「脳機能」ですが、「最高位に進化した人間」は、上記のように「後戻り出来ない」にも拘わらず、「進化の過程の生き物」は、それなりに生涯を真っ当に全う出来ているということです。

つまり、「人間は大脳新皮質」を破壊されてしまうだけでも、重度の障害を負いますが、「新皮質」が「進化していない/殆ど持っていない生命体」は、「何の苦もなく、生涯を送る」ということです。
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このことを「パソコン」に喩えますと、
例えば我が家の場合、十数万円で入手したばかりの新品のパソコンが、ほんのちょっとの余所見や退席の間に、お馬鹿な雄猫のマーキングによって、重要な部位が穂損してしまい、全く使い物にならなくなったことが三度もあります。
同様に、
近年の家電製品の場合、炊飯器でも洗濯機でも、マイコン部分が破損すると、全く動いてくれません。ましてや、「IOT家電」のように、ネットに繋がることで存在価値があるものは、その部位が破損した場合、それ以前の「家電」の状態にも戻れない(ことが在り得る)という有様です。
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その昔、日本の「脱水機能付洗濯機」を東南アジアに輸出しようとした営業マンの話があります。各国各地で「駄目だ!駄目だ!こんな洗濯機」「洗濯物を絞るローラーとハンドルが無いじゃないか!」と、当初全く相手にもして貰えなかったというのです。
私が子供の頃の洗濯機は、ただひたすらシンク(槽)が回転するばかりのもので、洗い終われば、上部の横に取り付けられたローラーの間に洗濯物を挟み、手でハンドルを回して絞っていました。

同じように、中近東に「炊飯器」を輸出しようとした営業マンの苦労話があります。
「駄目だ!駄目だ!こんな炊飯器」「お焦げが全く出来ないじゃないか!」となった。
中近東(特にイラン)では、お客さんをもてなす豪勢な料理と共に、炊飯器から逆さまにスッポリと出したご飯を大皿に盛り、お焦げで覆われた「巨大なライス・プリン」のようにするのが「豪勢」とされるというのです。お客さん最優先で「お焦げ」の部分をよそり、お客さんも、それで大満足。

これらの価値観や生活習慣の違いは、必ずしも「発展途上」とだけで説明が出来ないもの。
つまり、「進化していない」とは言い切れないものです。

しかし、一度「進化してしまった家電やパソコン」の場合。
例えば、私は数年前まで「頑固なマックユーザー」でしたが、「i-Book」から「Mac-Book」に「進化」した際、上記の「雄猫の粗相の問題」がより深刻になりました。
「i-Book」の場合、部位によっては「交換可能」だったり、「生き残っている部位が多い」のに対し、「Mac-Book」は、「一部が壊れると全てアウト」という構造上(部位同士の連携度。分離独立度の問題)の特性があったのです。

つまり、「進化した人間」で、とりわけ「社会的に真っ当な人間」の場合、、「Mac-Book的」なのです。
要するに「大脳新皮質」だけで問題が収まらず、全体に影響をもたらす。ということです。
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ところが、ここに逆転劇があります。
「壊れたのではなく、使わないだけ」の場合は、「全体への悪影響=全てが駄目」にはならないということです。

お恥ずかしい私事のエピソードですが、
基本「せっかち」な私が、始めて本を出版した40年近く前のこと。手書きに苦労したので、珍しく「時代の先端機器」の「ワープロ」を購入しました。
一週間後に「インストラクターさん」が家まで来てご指導下さることになっていたのですが、その一週間で本三冊分も書き上げてしまったのです。
ところがインストラクターさんに「で?何処に保存したのですか?」と言われて大仰天。
「フロッピーに保存する」ということを知らなかったのです。
原稿を書いてはプリントアウトし、残されたものは、そのプリントしかなかったのです。

言い換えれば、このような機器・システムの場合
「保存機能」を使わずとも、何らかの作業・活用は可能、ということです。
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これは、「論理思考領域」を殆ど使わない人々にとっては朗報かも知れません。
それどころか、この数十年、増長の一途である「漢字を使わない方向」、「文章の簡略化」から「絵文字・略字の台頭」を見れば、百年後には「文字が無くなる」「語彙の殆どが消滅」し、
人間は、寝たきりにならず、元気で健康なままで「獣」に近づき。コミュニケーションも「あー!うー!しゃー!」で済む時代が到来するかも知れません。
その頃には、「AIとロボット」が社会の運営を一手に引き受けてくれていることでしょう。
願わくば
「使わない機能はいずれ壊れる」という機械の常識が、当てはまらないことと、
人間の心身が、「一部が壊れても他が温存される」仕組みであることでしょうか。

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何時も、最後までご高読を誠にありがとうございます。

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Hindu Chant講座Vol.1

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Vedic Chant入門講座(基本理解編)

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アーユルヴェーダ音楽療法 (実践編1)

アーユルヴェーダ音楽療法 (実践編2)

アーユルヴェーダ音楽療法 (実践編3)

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(文章:若林 忠宏

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