173、アーユルヴェーダ音楽療法入門35(Kaphaと精神構造)

「Khapa・Pitta・Vata」の「三っつの生命要素:Tri-Dosha」は、何故か、その語源に既に毒や弊害などの語彙と関連するものがあります。Tri-Doshaは、万物の五元素と深くかかわりながら、生命維持に欠かせない働きを担うにも拘わらず、三っつのバランスの崩壊によって「不健康(不自然・本来と異なる状態)=万病の根本原因」という解釈があるとともに、「局所・表層的な病状・症状(及び精神・心の不健康性=偏った性格や思考)」の原因は、Tri-Doshaの何かが特出・亢進した結果と解釈されます。だからといって、負の性格だけがその名称の語源になるということ自体が、ある意味「偏った・アンバランス」であると言わざるを得ません。

これは、或る意味「ヴァーダ医療科学」のひとつの偏りの結果である訳です。古代中国医療が、古代後期から中世に掛けて「万病はいずれも外部の邪気の侵入の所為である」という解釈に偏ったことと同様に、「ヴェーダ医療科学」もまた、古代から中世(ブラフマン・ヴェーダ科学がヒンドゥーに受け継がれたと共に、或る部分変形させられた時代)に、「万病はデフォルト機能のバランス崩壊の所為である」に偏ったからと考えられます。しかし「Dosha」という語彙が古代に存在する限り、この偏りは古代に既にあったことになります。もしかしたら古代には異なる名称だったのかも知れません。一般にヴェーダ文献は、紀元前数千年前と誇張されますが、副読本の多くはかなり後世に書かれたものですし、加筆や書き換えの有無は、計り知りようがないのです。

いずれにしても、揺らぎない事実。及びより真のヴァーダ科学としては「善にも悪にもなる」という性質であることは明らかです。よって、近年の「悪玉扱い」に偏るデトックス・ブームや、体質論に於ける言わば性悪説的な考え方は「デフォルト(善悪がほぼ均等に揃っていて当たり前)」の感覚を鈍らせるという弊害があります。しかし、これを説く人は日本でも亜大陸でもアーユルヴェーダ関係者の中にはほとんど居ません。
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上記しました問題も大きな問題ですが。それ以上に大きな問題であり、にも拘わらず、より深刻に「説く人が居ない」のが、全ての「体の機能=生理機能=生命活動」は、「心と思考の有様に深く強くリンクしている(筈だ)」というテーマです。

単純に言えば、
「気質(思考力・思考性)のTri-Dosha」をおざなり(無視・論外)にして、「体質のTri-Dosha」を語ったり、食物や生薬(医食同源ならば同じことですが)に神経質になったり、デトックスにやっきになって、「どうするつもり?」ということです。

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このことは、西洋医学でも説いている筈です。
この数年で、「ギャンブル依存症」が大きく問題になっていますが、そこで専門家が説く「ホルモン・バランスの異常」もまた偏った解釈と、思考力・思考性を論外にした大きな問題点と弊害があります。

「自律神経」のテーマもまた同様です。
「アパスィーや鬱」を説く専門家は、ホルモン・自律神経のバランス異常を説きますが、「依存症」と同様に、その解釈も論理も大きな偏りがあります。

その結果、いずれも「ストレスが犯人(悪者)」として「ストレス解消」「癒し」などの幼稚で短絡的な結論に至って省みないのです。

例えば、乳児を育てる母親では「愛情ホルモン」が語られ、逆に「ギャンブル依存症」で語られる「戦闘ホルモン」などは、母親には不要のような説明がなされます。しかし、アドレナリン等は、「危機察知能力(危機管理能力)」には不可欠なホルモンですから、元来「母親が我が子を守る」という本能的仕組みの中には、「愛情ホルモン」と同等・同量に欠くことが出来ないものである筈です。

しかし現代人は、それらの「バランス」と「使い分け」が出来なくなっている。我が子の様相に心底腹を立てて虐待と躾の区別が付かないことが原因の事件も後を絶ちません。

逆に、アドレナリン等が不足し、愛情ホルモンばかりでしたら、「観察力・注意力・洞察力」が鈍る。モチベイションも下がることでしょう。「イライラ」しない代わりに「やる気が起こらない」「だるい」などの方向に進み、「我が子がイメージ通りの結果を見せない」と一層落胆し、悪循環が始まり、結局はネグレクトな虐待に至りかねません。ここ数ヶ月の事例の多くに、母親がこのパターンで、父親が前述のパターンが見られます。双方がギャンブル(パチンコ)依存だった例もあります。

「そうはならない」という圧倒的多数の人々もまた。何らかに依存している場合は少なくない。基本的に人間は「依存願望」が強烈な生き物です。加えて、古今東西でこのテーマを説く人が少なく、当然教育にも反映されていません。結局は「理性」や「道徳観」のようなもので抑え、堪えているばかりですから、誰もが何時、その「精神力の堤防」を決壊させかねない状況です。

…………………………………………………………………………………………………………………….以前にもご紹介した「Tri-Doshaと精神構造図」を、今回は「Pitta」に特筆してご紹介しました。

図の左半球は、「右脳=感情領域」。右半球は「左脳=論理領域」です。無論「右脳左脳論」には、異論・反論も多く出されています。(しかしそれらの反論者は、「脳卒中の片麻痺」の事実を論外にして語ろうとはしません。)

図の上半球は、それらの「脳機能」が正常に働いている時の「Pitta由来/Pitta関連」の仕組み・働きを示しており、下半球は、それらが「不充分→不調→異常」に働いた場合を区分しています。

西洋医学では、これらはホルモン分泌や自律神経のバランスで説明されています。

つまり、例えば「アドレナリン」が、正常なコントロール下では、「危機察知能力=観察力・洞察力・注意力」と「戦闘意欲」や「興奮(好的・善的にはモチベイションや活力)」をうまく使い分けているべきですが、現代人の多くが、単純に「高まる・亢進する」と、単純に「興奮する、ノリノリ!」であったり「イラつき」「毒々しい・刺々しい」ばかりとなり、「不眠症」や、「虐待」「ネットでの毒吐き」など、およそロクなことがありません。逆に「衰退」していれば、当然「無気力・無感動・無神経・不注意」となる訳です。

従って、
「全ては思考力・論理力によって、デフォルト機能を正常に働かせコントロールする力が不可欠」である筈なのです。が、これは西洋医学でもほとんど語られていませんし、残念ながら東洋医学でも「全身医療」の信望者も語ろうとしません。

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(文章:若林 忠宏

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