175、アーユルヴェーダ音楽療法入門36(Pittaと精神構造-その1-)

「Khapa・Pitta・Vata」の「三っつの生命要素:Tri-Dosha」が、何故か、マイナスイメージを多く強調されていることの原因については、今までにも何度かご説明して来ました。
しかし、前回(Vol.173)でご説明しました「Kapha」や、この後ご説明します「Vata」と比べると、「Pitha」の持つ力は、確かに弊害に繋がり易く、その様子もより分かり易いかも知れません。
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しかし、そこには現代人の深刻な「偏り」が根本的な問題として横たわります。それ故に「生命力と活性化に欠かせない力」である「Pitta」を十分にコントロール出来ない、という事態を招くのです。
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ところが、この問題は、実は紀元前数千年前に始まっています。それは、宗教の歴史が見せる「人間と神」の関係性に明らかに現れています。
このことをお話しするだけで、書籍一冊になってしまいますが、かなり無茶に端的に言えば、それは「和神と荒神のテーマ」に象徴的に現れています。
本来、洋の東西を問わず、神には、「和・優しさ・恵み」と「荒・厳しさ・攻撃・破壊・奪い」の両面がありました。
無心論者的な人々は、「河は恵みの水を与えてくれるが、しばしば氾濫し全てを無にしてしまう」「太陽は、草木・作物を育て人間を暖めてくれるが、しばしば度が過ぎ旱魃で生き物の命を奪う」。などなどの「自然の摂理とその両極性」を古代人が「神」としたのだろう、的な理解をします。
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しかし、無心論者の意見が正しいならば、人間は、神に祈り始めてから数万年であろう歴史の中で「祈ったところでどうせ無駄。自然の摂理には逆らえない」ととっくの数万年前に悟ったはずです。
無論、そう反論したところで、「ただただ、人間は、それが分かっていても祈らざるを得ないのだ」「そして、何かの偶然で、あたかも『聞き入れられた?』かのようなことがあると、再び数千年祈ることを続けてしまうのさ」と返されるかも知れません。
ところが、
科学やテクノロジーが如何に進歩しようとも、人間は、「自分の脳機能・思考回路・心の有様」についてさえも、全く良く分かっていない。(このことこそは、シーターラーマさんのご好意?先見の妙?で続けさせて頂いている、このコラムの最重要テーマですが)
近代医学でも、脳機能・脳科学についてや、臓器間・細胞間伝達機能、腸内環境については、この数年で急速に進歩し、日々「定説」が塗り替えられている有様です。
さすれば、
あと100年もすれば(今の様子で人類と地球が100年保つ?とも思いますが…………..)、「個々の人間の病気」は愚か、それが「集団化する時の何らかの力や波動」ひいては「思考・精神性と念の関係」「それらの集合体と自然・気象・地球・宇宙との関係性」も次々に説かれる時代に至るかも知れません。
そうなれば、
「人間が何故、神に祈り続けたのか?」のみならず。「そもそも神とは何だったのか?」も。物凄い勢いで(科学的に)説かれることでしょう。
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しかし、
前述したように、紀元前数千年前に、人間は、「神の存在」を、自分たちに都合の良いものに変革し始めました。或る意味、極めて不思議なもので、その弊害は、数千年経った現代になって、いよいよ「後戻り出来ない(不可逆的な深刻な事態)」に至りましたが、そうなる迄、数千年もの間、人間は、「地球上のあらゆる生き物の覇者」として、その利己の限りを尽くし続けることが出来たのです。
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洋の東西の「寓話」「昔話」「童話」で、「恐ろしい存在」を「酩酊させて無力にする」話があります。魔物や怪物から、大悪党、狂人に至るまで、ひいては、ひとつの家族の中の「頑固で厳しい親父」に至るまで、酒や眠り薬などで、酩酊させたうちに、まんまと計画を遂行するという話です。
東アジアや南アジアでは、龍、大蛇。西アジア~西洋では、龍・ドラゴンという強大な存在が描かれる一方、鬼を「言葉巧みに騙す:長靴を履いた猫」から、「鬼に呑まれて内側から攻撃する:一寸法師」に至る寓話も、その基本には、「荒神を和神に変革させる願望(欲望?)」がある訳です。

ここで、重要なポイントは、「強敵=目の前の脅威=目の上のたんこぶ」を「弱体化させる」という願望・願い・欲望を、人間は、数千年~(恐らく数万年)もの間「(心正しい善良な)弱者が(間違った考えの)強者を挫く」という「美しい物語」に摩り替えて、問題の本質を誤魔化して来たことです。
何も、ここで、「善悪観念」について述べるつもりは毛頭ありません。大事な話は、「相手が弱体化する」という方向性には「自らも弱体化する」という、極めて大きなリスクが、「落とし穴」としてあることを、人間は数千年もの間、考えないようにして来た、というテーマです。

「長靴を履いた猫」で言うならば、鬼を騙して鼠に変身させ「喰ってしまってめでたしめでたし」ですが、「一寸法師理論」で言うならば、「喰われた鼠が猫の中で暴れ、形成が逆転する」筈なのですが、人間は、これらを全て都合良いように解釈し続けて来た、ということです。
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これらの「或る種の真理=人間が美化しただけで事実は必ずしもその通りではない」ということは、既に現実のものとなっています。
例えば、1928年に(科学製剤としては)世界で始めて抗生剤が発明され、1944年には、スプレプトマイシンが発明されました。私の母は、後者が普及しきらないギリギリの時代に、当時主流の治療法で、片肺を潰して人生の大半を障害者として過ごしました。しかし、それから半世紀も経たないうちに「耐性菌」が現れ、「院内感染(※)」によって、細菌の逆転が顕著になりました。抗ウィルス製剤に関しては、新薬が出ては弊害が報告され、この数ヶ月の間には、耐性ウィルス迄報告され始めました。また、人間本来の免疫機能が暴走するアレルギーの問題も年々深刻になる一方。そして、自らの細胞が癌化する。老化に伴う「コピー精度の劣化」では、最早説明できなくなっている。にも拘わらず、大勢は、相変わらず「発癌性物質」や「ストレスの問題」という犯人探しばかり。

(※)以前もお話しましたが、私の母は、皮肉にもその「院内感染」で死線を彷徨いました。結果「奇跡の快復~退院」を果たしましたが、「何が効奏したのか?」は、未だお医者さんも分かっていない。私は懸命の「音楽療法」と「ヤントラ療法」を試みましたが、もちろん医学的にも科学的にも証明は出来ません。

(Pittaと精神構造ーその2-につづく)

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アーユルヴェーダ音楽療法 (実践編1)

アーユルヴェーダ音楽療法 (実践編2)

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(文章:若林 忠宏

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